課題事業拡大する中での組織、人材育成

PDCAを回していく習慣がない状態から、トレーニングを受け始めて起きた変化。

対象者層
  • 中堅層
  • 管理者層
  • 経営層
導入サービス
  • 7つの習慣®Business Ownership
  • 会議型コンサルティングxDrive

COMPANY

むさし鍼灸整骨院(十亀 誠治 様)

業種
鍼灸整骨院事業
企業規模
101~200人

「元気」「笑顔」「全力」をモットーに、本物の治療を提供する、九州で鍼灸整骨院を20院以上展開しているむさし鍼灸整骨院。今回、こちらの鍼灸整骨院の運営会社である株式会社ONE FOR ALL十亀 誠治社長にお話を伺いました。2025年には100店舗を目指し、成長を続ける同社は元々は「典型的なトップダウンの会社で、空中分解寸前にまでなってしまったこともあった」と十亀社長は語ります。そのような状態から、社員一人一人が自走するようになり、起こった「ありえないほどすごい変化」についてお話を伺っていきたいと思います。

INTERVIEW

本物の健康を鍼灸整骨院事業を通じて提供している

株式会社ONE FOR ALLの事業について教えてください。

十亀

私たち株式会社ONE FOR ALL(以下、ONE FOR ALL)は、鍼灸整骨院を運営している会社です。日本の現状や今後の高齢化について考えていくと、これからの医療で求められてくるのは確実に予防医療の分野だと思っています。予防医療をすることで、今日本が抱えている問題の一つである医療費が削減されますし、病院に行かずとも元気に生きて、元気に亡くなるということを実現できます。私たちはこれこそが本物の健康だと思っているので、鍼灸整骨院事業を通じて心・身体の健康に対しての治療を提供しています。

鍼灸整骨院事業を始めた理由

十亀社長は、なぜ鍼灸整骨院事業を会社として始められたのでしょうか?

十亀

私が会社を作った理由は大きく2つあります。1つは、患者さんのためになることを本気で提供していこうと思ったことです。そして、もう1つは、私一人が頑張ったところで助かる患者さんは少ないと思ったからです。困っている人は日本にも、世界にもたくさんいるので、会社という組織を運営していくこと以外に道はないと思いました。しかし、現状としては、鍼灸整骨院業界で企業として成り立っているところはほとんどありませんでした。組織があっても、「親分が言うこと以外は禁止」というように広がりがなく、組織的に日本の抱えている問題を解決していくところがない現状があったので、私は起業をすることにしました。

ONE FOR ALLの強みについて教えてください。

十亀

弊社の強みは人です。そして、他社と違うところは攻めの体質があるということですね。治療院には、困っている患者さんがたくさん来てくださるんですが、これからは逆に、外に出て行って本当に困っている患者さんを助けるということが必要だと考えています。痛みを取るとか、抱えている不安を取るというのは当然なんですが、治療というのは、根底から治す(根治)ということが最も大事です。弊社には教育力があるので、スタッフたちはこういった根本からの治療ができるようになるということと、攻めの営業ができるようになっています。もちろん良いサービスが提供できるというのは前提です。

十亀社長が大事にしていることをお教えてください。

十亀

企業というのは結局人なので、人としての在り方を大事にしています。当たり前のことですが、絶対に人の嫌がることをしない、気持ちよく挨拶をする、人に迷惑がかかるようなことをしない、これらのことが教育の根底になると思っています。人と接する時に重要視しているのは一言で言うと愛情をもって接するということです。こういった教育というのが根底にあり、これが最終的な武器になっていくと考えています。

事業拡大する中で、十亀社長が感じた人材育成の課題

事業が拡大していく途中での組織や人材育成における課題としてはどんなことがありましたか?

十亀

「教える」ということはハウツーであり、答えがあるものなので結構簡単なんですが、長い間私は、教育の「教」の字というものをやっていたんですね。でも、「育」ができていないという部分に私たちはすごく悩んでいました。「言っただろ? やりなさい!」という感じですね。要するに、私は自分のものさしでしか、人を測るすべがなかったんです。

私が2店舗目を展開した時のことで、今でも忘れられないことがあります。それは私が起業して6、7年間ずっと自分の感覚を教え続けてきた信頼するナンバー2に2店舗目を任せた時のことなのですが、その店舗の従業員が全員辞めていくという現象が起きたんです。結論から言うと、教える方法を知らなかったということなんですね。これはナンバーツーである彼がダメだったのではなくて、私が教える方法を教えられていなかったということなんです。こうするべきだ、という肌感覚はあるんですけど、なぜならば、という教科書的なものがなかったんです。そこがなかったのが最大の原因であり、長く苦しめられた悩みでした。そこからもどんどん店舗を出していったんですけど、やっぱり人の問題と、最終的に教育の問題というところで苦戦をしました。いろんなオペレーションを作ってみたり、いろんな商材を作ってみたり、いろんなことにチャレンジしたんですけど、人の教育というところに関しては、私がやった以上のことができないというのが難しいところでしたね。

さらにその後は、言うことを聞かない人間が増えてくるという現象も起きました。これもよく覚えていますが、力のある子、感性のある子が全く言うことを聞かなくなってしまったんです。患者さんが来ることはもちろん重要だと思うんですけど、私が組織としての成功ということを彼らに伝えられていなくて、離脱、開業をしてしまうということがありました。私はこれまで、弟子をたくさん持って数十人の経営者を輩出してきたんですが、その子たちがうまくいっていない現実もあったんです。開業させたけれど、年商1、2億を突破する時に、空中分解を起こすような現象が起きていて、私も気になるので手をかけたんですが、改善することができなかったんです。これは、私の最大の過ちだと思っています。

また、多店舗展開を図るうえで、勢いで10店舗くらいまではポーンと行くんですけれども、10から15店舗くらい、年商でいうと5億から7億を突破する時にマンパワーでは絶対無理な状態になります。これまでは一人一人と関わって、私の肌感覚でチェックをしていたんですが、従業員が150名を超えてくると、全員と関わる時間がなくなります。関われている人間は良くても、全然育っていかないスタッフが増えていき、それで15店舗をマネジメントしていくと大変な状態になってしまったんです。おそらくこのままいくと空中分解するんじゃないかというようなイメージがありました。自分の頭の中がそんな状態になってきたので、ここからは既に多店舗展開をして成功していった人に聞かないといけないだろうな、となったわけです。

流行っているところから聞け」という言葉が刺さった

弊社にお問い合わせを頂いたきっかけは何でしたか?

十亀

手前味噌ですが、私は治療家としても、鍼灸整骨院を運営している会社としても、まあまあイケていると思っていたんですけど、突然ものすごい会社が現れまして、それが株式会社ほねごりさんだったんです。社長と会わせてもらったんですが、とにかくとんでもない数字が出ていて、私たちの考えている数字と全然違うんです。それは、例えば100メートルを、私たちが10秒ぐらいで走るところを、7秒くらいで走っているようなそんな感覚なんです(笑) 「どういうことだと!? どこの人なんだ!? すぐに会わせてくれ!」と言って、本当にすぐに会いに行きました。株式会社ほねごりさんは、利益も、出店の展開も早いし、「一体何をやってるんですか??」と、いの一番に聞いて、何をやっているのかを教えてもらいました。そうしましたら、成功要因の一番は、「株式会社FCEトレーニング・カンパニーのxDrive(ドライブ)というPDCAのトレーニングを受けている。」ということだったんです。そして、「それは何なんですか? すぐに紹介してください!」ということになったんです。

弊社のサービスを導入する決め手となったのはどんなところでしたか?

十亀

まず無料のセミナーに行って、御社の副社長の藤原さんにお会いさせてもらった時に、私の心にシンプルに刺さったのが「流行っているところから聞け。」ということでした。私たちが今から年商100億を超えるような企業を作るとすると、既にそのラインを超えたところから聞いた方が早い、と。既に様々な失敗をしているから、失敗をせずに早く進んでいくためにはこういう方法しかないですよ、というところが響いて、すぐにトレーニングをやろうと思いました。

チームメンバーに起きた「ありえないほどすごい」変化

そこからPDCAのトレーニングを受けてどのような変化がありましたか?

十亀

私たちにはPDCAを回していく習慣がなかったので、トレーニングを受け始めた最初の頃は大変でした。3ヶ月間くらい、頭から煙が出ていましたね(笑) しかし、劇的に変わったのは4カ月目くらいからで、ちゃんと努力をした人間が成果を得られるようになってきたんです。しかも、それは私が手に塩をかけたという人間ではなく、新人でもPDCAサイクルを回したら、ありえない結果がどんどん出てきたんです。今まで考えられないような人が頭角を現してきたんですよ。今、トレーニングが始まって8ヶ月目なんですが、下からの突き上げが起き、入社一年目の子たちがPDCAサイクルを回しています。その結果、我々が12年やってきたノウハウをどんどん渡せるようになり、すごい結果が出て、トップの成績の子たちが20代前半というすごい現象が起きたんです。

その劇的な変化を起こした方について教えてください。

十亀

まず、入社して1年未満の治療業界にも入ったことがなかった子ですね。前職は焼酎を作っていたそうですが、入社して劇的に伸び、鍼灸整骨院が持っている1ヶ月の売上レコードが日本一になり、その子がいる院も日本一になりました。そしてさらに、その子がまた新しく入った新人を教えていて、その子もまたすごい結果を残しているんです。

他には、本店を任せている子ですが、この子は少し引っ込み思案で、人を教育するような感じではなく、すごくまじめな子だったんですけど、部下を引き連れて結果を残し、チームを牽引していくようになりました。彼は12年間一緒にやっている中で、昔ながらのやり方が残っていて、このトレーニングが始まった時にはアレルギーがありました。でも、周りが結果を出してくると、もうやるしかないという状態になり吹っ切れて、愚直にはできないながらも古い考えを徐々に捨てて、新しいものを手に入れてくれたんです。結果として、今では中核のメンバーたちも軒並み変わってきています。鍼灸整骨院事業部の部長も、安心して任せられるようになりましたし、営業部長も、このやり方を学んでいくことで教育する速度が3倍、5倍にも上がっていきました。二人とも自走するようになりましたね。

社長にとって、社員の理想の自走をしている状態はどんな状態ですか?

十亀

自分の頭で考えて、自分が持っている目標の数字に対して直接的な行動をできるということが自走するということですね。

株式会社ONE FOR ALLが、今後、成し遂げること

今後、株式会社ONE FOR ALLとして実現していくことを教えてください。

十亀

私たちは2025年に100店舗をやります。これまでは健康について正しい知識を発信するところがありませんでした。日本の医療費が上がっていくのは、結局のところ根本治療ができていないからだと思っています。根本を治療しない治療は本物の治療ではなく、本当の健康にはなりません。そういったことをみんな知らないだけなんです。誰だってベッドの上で死にたくないんです。私たちは本物の健康を発信し、直営で患者様たちにこのような教育をすることで、「むさしに行ったら元気になるよ」とか、「病院には行かなくてもよくなった」ということを実現したいんです。これが健康の教育です。もちろん企業として利益を出していくことも重要なことですが、私たちは本物の健康を提案するがゆえに選んで頂ける存在になっていきます。こういった国が抱えている問題を解消できるということが重要なことだと思っており、私たちは治療家として人の役に立ち、日本に爪痕を残し、治療業界を盛り上げていきます。

十亀社長、ありがとうございました。

導入担当者からのコメント

FCEトレーニング・カンパニー (担当)

FCEトレーニング・カンパニー トレーニング担当です。
最適な研修やトレーニングのご提案から実際のコンサルティングまでを実施いたします。

この記事を書いたコンサルタント

FCEトレーニング・カンパニー (編集部)

FCEトレーニング・カンパニー 編集部です。
人材開発/研修を検討中の方、組織力の向上を目指し情報収集をしている方向けに有益なコンテンツを発信していけるようサイト運営をしております。

導入いただいたサービス

対象者層
  • マネージャー
  • 管理職候補
  • リーダー層

世界4000万部・国内250万部発行のベストセラー『7つの習慣』のリーダーシップ研修

「ついて行きたい!」と思われるリーダーを育成し、自ら考え行動し、「自走」するメンバーを育成させるノウハウを手に入れることができます。

POINT

  • ビジネスシーンでイノベーションを起こすために特化したリーダーシッププログラム
  • その場で終わらせない3週間のフォローアッププログラムあり

詳細はこちら

対象者層
  • 経営者層
  • 管理職層
  • 人事責任者層

会議型コンサルティング「xDrive」にて自ら考え行動する力を定着させる

実際に弊社コンサルタントがお客様の会議に入り込み、「成果」=戦略×実践力を上げるためのコンサルティングを実施します。

POINT

  • 各リーダーの目標達成をするための戦略・実行結果・要因分析・改善案の作成などをサポート
  • 専属コンサルタントにより、週1回の進捗会議や戦略立案シートの活用サポートも可能

詳細はこちら

その他の事例

一覧に戻る

個別でのご相談も受付中!

人財活用、育成に関する課題をお申し付けください。最適なアプローチをお答えします。

『個別相談』を申し込む