課題治療家意識が高いゆえの目標数字に対して意識の低さ/現場が自走できない

「xDrive」を導入し良い意味で期待を裏切られました、今では現場が驚くほど自走しています

対象者層
  • 全社員
導入サービス
  • 7つの習慣®Business Ownership
  • 会議型コンサルティングxDrive

COMPANY

やまもと鍼灸接骨院グループ

業種
鍼灸整骨院事業
企業規模
11~100人

今回は、やまもと鍼灸接骨院グループ(有限会社スマイルストーリー )代表の山本様、赤井院長と松本院長にお話を伺いました。やまもと鍼灸接骨院グループは、京阪神で11店舗の鍼灸整骨院(山本接骨院・すまいる鍼灸接骨院)を展開する会社です。「薬を使わずに健康な社会をつくる 健康の喜びを世界に広げる」を理念に掲げ、独自の施術技術で、患者様たちから喜ばれています。業績も安定的に伸びている同社ですが、治療家意識が高い集団ゆえに、売上や利益などの目標数字への意識は高くないという課題があったといいます。さらに今後店舗展開をしていく上で、幹部育成も課題になっていた同社。課題解決の取り組みの結果どのような変化があったのか、代表の山本様と、赤井院長と松本院長にインタビューをさせて頂きました。

INTERVIEW

治療家意識の高い集団。ゆえに、売上や利益などの目標数字への意識は高くないという課題。しかし、「xDrive」を経て、現場が驚くほどに自走を始め、スタッフが次々に目標達成。前年対比で5,000万円以上の売上が上がっている。

薬を使わずに健康な社会をつくる 健康の喜びを世界に広げる

貴社の事業について教えてください。

山本

弊社は「薬を使わずに健康な社会をつくる 健康の喜びを世界に広げる」を理念に掲げ、京阪神で11店舗の鍼灸整骨院を運営しています。医学的な根拠に基づいた構造医学の考え方は、独自性のあるやり方で、教育やトレーニングに時間がかかります。その技術に対しての研修の仕組みや、トレーニングの内容が充実しているという特徴が弊社にはあります。そのため、治療自体が好きな集団になっているのも特徴で、新卒の離職率はこの6年間ゼロになっています。 また、ネットの口コミではなく直筆で書いて頂いた患者さんの喜びの声が現在約1,300件あり、おそらく日本で一番多いと自負しています。ここを大事にするというのも会社の方針として掲げており、患者さんへの思いや、治療へのこだわりが非常に強い集団なのですが、反面、職人気質な集団になっているという課題がありました。

これまで、どのような人材育成、組織づくりの課題がありましたか?

山本

「社長が言えば動くけれど、言われたことをやることが仕事になっている。また、社長の代わりに、院長のマネジメントをできる人間がいない」「院長会議で決まったことを院長が各店舗に持って帰った時に、自分の言葉で説明できず、チームとしてうまくいかないことがあっても改善工夫できずそのまま続けている」という課題がありました。特に、売上や利益などの数字の目標に対して、その傾向は顕著に表れていました。

これまでも会議はやってはいましたが、売上や利益などの目標数字を達成するための意識は高くありませんでした。正直、私としても、患者さんが喜んでくれたかどうかが大事だと思っていましたし、会社としても安定的に成長し、利益も出ていたので、目標数字が達成しなかったとしても、「次は頑張ろう」で終わりにしてしまっていたんですよね。だから、緊急の課題があるわけではなく、逆に危機感が薄いとか、すぐに解決すべき課題がないというのが課題だったかもしれません。

現場が自走していないという課題は感じていましたが、現場に対してそこまで自走を求めていなかった自分もいます。それよりも院長を束ねて動かす、エリアマネージャー、つまり幹部育成をしたいというのが元々の私が持っていた悩みだったんです。徐々に店舗数が増えてくるにあたり、4、5店舗を統括する役割を作る必要が出てきたからです。そして2025年に38店舗という目標を掲げたので、エリアマネージャーの育成をする会社のステージになってきたんです。

しかし、エリアマネージャーの育成というのは非常に難しく、育成のための研修やトレーニングもなかなかないなと感じていました。当然ですが、研修に一回行ったら幹部クラスの人材になれるなんてことはありませんし、人間性の部分も大事になってきますよね。なので、やっぱり地道に私が育てていくしかないなと思っていた時、最初に勧められたのが『7つの習慣』研修でした。そして、今回の「xDrive」は会議型で全員でやっていく過程で、幹部育成にも繋がるイメージが持てたので導入をすることに決めました。

現場が驚くほどに自走、良い意味で期待を裏切られました

「xDrive」での変化を教えてください。

山本

実は「xDrive」を導入し、現場が驚くほどに自走をし始めたことで、元々育成したいと考えていたエリアマネージャーのポジションがいらなくなってしまったんじゃないかと感じているんです。当初は、5、6店舗あたりに一人のエリアマネージャーをつけたとしても、マネジメントはきついだろうなと思っていたんですが、今は現場が本当に自走しているので、10店舗に一人のエリアマネージャーでも十分対応できるだろうなという感覚があります。これは私にとって大きなパラダイムシフトでした。元々、「xDrive」は現場の自走よりもエリアマネージャーの育成を狙っていたからです。正直、現場が自走するってそんな簡単なことじゃないだろうと思っていたんですよね。ですが、良い意味で期待を裏切られましたね。

私たちは、「xDrive」を全社員参加型で実施をしました。これはトレーナーと一緒に決めたことです。「xDrive」の会議を行う真ん中のテーブルに11人の院長が座り、その院長の後ろにそれぞれの院のスタッフが座り、目標数値を決めるところから社員全員に共有をしているので、数字の背景や意図するものを全員が理解することで、現場が自走をしやすくなりました。それまでは院長だけが集まる院長会議はやっていたのですが、院長会議で決まったことを院長が各店舗に持って帰った時に、自分の言葉で「自院はこうしていきたい」と説明できる院長と、「こう決まりました」という言い方をしてしまう院長との差が出ていました。やはり後者の場合だと、現場は押し付けられた数字になってしまいます。そこが一気に改善されたんですよね。ですが、正直に申し上げて、これほどの効果があるとは予想をしていませんでした。

前年対比で5,000万円以上の売上が上がっている

山本

この後、インタビューで登場する松本には特に「xDrive」がうまくハマりましたね。松本は技術的には経験豊富な先生ですが、2017年の11月に院長になったばかりで、とても気が優しく、きつく物事を言わない性格でもあり、リーダーとしてうまくチームを動かせるか少し心配をしているところがありました。院長の交代があると、院の内部がガタついたり売上が不安定になったりすることがままあるのですが、彼の場合、その心配は必要ありませんでした。「xDrive」で習った通り、綺麗にPDCAを回してしっかりと売上をあげてくれました。周りの院長たちも「きついことを言わなくても、松本先生みたいにやれば売上は上がっていくんだ」って、とても感心していたんですよ。無理せず売上が自然に上がっておりまして、今、「xDrive」を導入して半年ですが、この半年の前年同時期対比で会社全体で5,000万円以上、店舗あたりの売上でも300万円弱は上がっています。

幹部育成に関して、弊社はいわゆる体育会系の研修は社風に合わないなと思っていたのですが、そういう外圧を使わないと幹部育成はできないのだろうかという悩みはもうありません。「xDrive」では、やるべきことを明確にして、現場のスタッフが自走していくための仕組みなので、きちんと取り組めば、ちゃんと売上が上がるというのをこの半年のタイミングで改めて実感しています。

最後に、今後目指す目標とチーム作りについてお聞かせください。

山本

2025年に38店舗という目標を掲げています。分かりやすい目標ではありますが、弊社としては規模や院数を目的にするのではなく、その目標を目指していく過程で社員が育ち、社会に価値を提供できる人財を育てていく組織でありたいと思っています。やはり私はチームが大事だと思っているので、各々のスタッフが強みや弱みを補い合いながら互いに貢献できる場所を作りたいんです。そのためにはある程度の規模が必要だと思っていて、その目安が2025年に38店舗という目標になっているので、バランスを取りながら会社を成長していきます。患者さんをきちんと受け入れるような社風を作っていかないと、現場で人を癒すことはできません。医療の本質を追求しながら、目標達成させていきます。

このまま売上が上がらなかったら、スタッフを削らないといけない…そんな状態から、「xDrive」をスタートして、3ヶ月で売上が倍に!今はチーム全員で目標を日次で追いかけられるようになり、院長一人だけで悩まなくなった。

チーム全員で目標を日次で追いかけられるようになり、院長一人だけで悩まなくなった

「xDrive」を受けてどんな変化があったか教えてください。

赤井

「xDrive」を受ける前は、目標に対しての振り返りをするスパンが長く、短いスパンで目標を追いかけられていませんでした。しかし今では、日次で目標を追いかけており、下のメンバーたちにも数字を全て共有しているので、院長である自分一人だけで悩むことがなく、チームメンバー全員が院の状況を分かった状態で走ることができています。PDCAという言葉も、知っているだけで出来ていませんでしたが、今は1つ1つの行動に厚みが出てきているように感じます。目標達成に対しても「できたらいいな」という状態から、今は「これをやったら必ず達成できる」という確信を持ち行動できているので、心に余裕があります。もはや、目標を達成するのは当たり前で、そこから先のチャレンジ目標に向けて楽しみながら活動できていますね。

チームメンバー全員の目標達成への責任感が高まり、自走を始めた

赤井

参加前に比べて、チームメンバー全員の目標達成への責任感が高まりました。院内にはいくつかの役割があるのですが、朝礼や終礼でも、それぞれのメンバーが自分の目標を達成するために自発的に動き始め、メンバーたちの自走を感じています。きっと「xDrive」を経て、数字の追いかけ方が分かってきたからだと思います。最初の1〜2ヶ月目は、行動の意味がまだなかなか肚に落ちていなかったのですが、トレーニングを反復することで3ヶ月目ぐらいから成果が出始めました。それまでは、何をすれば数字が上がるのか分からない状態でしたが、今は日次で目標を追いかけるシートの仕組みがあり、一人一人のやるべきことが明確になっています。以前は気持ちだけはあったのですが、空回りしていたんですよね。今はその足りなかったピースが埋まった感じがしています。

行動したままにせず、目標に対して効果が出ているか確認するようになった

「xDrive」を受けて一番嬉しかったことは何ですか?

赤井

やはり売上が上がったことですね。売上が上がった要因の一つは、行動したままにせず、目標に対して効果が出ているか確認するようになったからだと思います。これまでは月に2回、院長会議や目標を立てるような機会はあったのですが、目標を立ててもやりっ放しになっていたり、振り返りも会議の時に慌てて振り返っている感じでした。私は新店舗を任されてからの約半年間、目標達成できず、うまくいかないことばかりの辛い期間を過ごしてきました。もしも、このまま売上が上がらなかったらスタッフを削らないといけない寸前のところまでいったのですが、「xDrive」が始まり、たったの3ヶ月で売上を倍にすることができました。しかし、「それが最大瞬間風速だった」と言われたくはなかったので、それからも最高月商記録を更新しています。会社としても安心して院長を任せてもらえるようになったと思います。

「xDrive」をもし受けていなかったら、今どうなっていたと思いますか?

赤井

「xDrive」がなかったら、院長のみが数字を追いかけ、下のメンバーは数字の状況が分からず、院長とメンバーの温度差があり、メンバーも何をすれば数字が上がるのか分からないままだったのではないかと思います。今となってはそこの温度差はなく、むしろメンバーたちの熱は上がってきています。そして「xDrive」がなかったら、自分自身も部下も成長は遅かったと思いますね。

最後に、赤井さんの今後の目標を教えてください。

赤井

会社として、2025年に38店舗を実現するというビジョンがありますので、まずはそこに向かっていきます。そして、そのために今自分ができることとしては、自分の院が低迷状態から回復したという経験を生かして、売上が低迷している院の手伝いをするというマネージャーとしての仕事していきます。今後、会社が実現していく未来に向けて、後押しをする存在になります。

院長になって、わずか4ヶ月で掴んだ「目標達成」の感覚。さらに、院のゴールイメージをスタッフ全員で決めたことで 進むべき方向がさらにクリアに。

目標に対して今どこの位置にいるか、現状を確認する習慣がついた

「xDrive」を受けてどんな変化があったか教えてください。

松本

目標に対して今どこの位置にいるか、現状を確認する習慣がつきました。「xDrive」のトレーニングを受けてから、目標に対する現状把握を一日に一回必ずやるようになり、目標に対してあとどのぐらい足りないのか? それに対してどのような行動をして目標達成するのかまで考えるようになったので、次のアクションが明確になりました。この感覚は「xDrive」を受ける前までは、ありませんでした。さらに、スタッフルームには壁中に「xDrive」で作った大きなシートを貼って売上の現状を見えるようにしているので、具体的な目標数字がチーム全体で明確になり、スタッフ同士のコミュニケーションの機会も増えました。これまでは目標をスタッフ全員に共有できていませんでしたし、診療後の疲れがある中でスタッフにあれこれやってもらうことに対して院長としての戸惑いがありました。なので「診療が終わったら、簡単な終礼をして終わり」だったのですが、今はスタッフ同士で目標達成に向けての進捗確認や「こうした方がいいんじゃないか?」という改善の提案も生まれるようになり、院内が一つにまとまっている感じがします。

目標達成への責任感、会社全体の結束感の高まり

松本

参加前に比べて目標達成への責任感が高まりました。私が院長になったのは2017年の11月で、「xDrive」が入ったのが2018年1月だったので、その時の自分のやり方に対しては不安を抱えていました。しかし「xDrive」を初めて2ヶ月で、目標達成に向けてやらないといけないことがすごく明確になり、とても動きやすくなったんです。何をすべきか悩んでいる状態から、これをやれば大丈夫、という状態になったので、気持ちもスッとしました。さらに「xDrive」では、他の院の成功事例やアドバイスも聞くことができ、それを自院に取り入れたり、逆に他の院の目標達成のために意見を出したりすることで会社全体の結束力も高まったと思います。結果として、目標達成する為に、会社の為に頑張ろうという気持ちに繋がり、責任感も高まりました。

院のゴールイメージをスタッフ全員で決めたことで進むべき方向がさらにクリアに

「xDrive」を受けて一番嬉しかったことは何ですか?

松本

過去最高の売上が出たり、各スタッフが売上目標を達成したり、目標達成を続けられていることももちろん嬉しいことですが、全員が協力し合えているということが何より嬉しいことですね。「xDrive」で一番印象に残っているエピソードは、院のゴールイメージをスタッフ全員で考えた回の時のことです。「こんな院にしたい」という意見がスタッフ全員からたくさん出ました。院の進むべき方向性をスタッフ全員で決められたことが良かったことだと思っています。その場にいるスタッフみんなの笑い声でいっぱいになることもあって、とても楽しかったのを覚えています。

「xDrive」をもし受けていなかったら、今どうなっていたと思いますか?

松本

売上も上がらず、目標に対してチームが一つにならず、バラバラな方向を向いていたかもしれません。「xDrive」によって、振り返りをする機会がとても増えたので、目標への意識の統一がチームでできるようになりましたね。

最後に、松本さんの今後の目標を教えてください。

松本

今後も、成功要因を明らかにし、うまくいったことの再現性を出し続け、スタッフが楽しくやりがいを持って仕事が出来るようにして、チームで楽しみながら目標達成していきます。そして、結果的に患者さんに対しても、ベストな接し方や施術を提供し、心も身体も健康になって喜んでもらえて、スタッフも患者さんも幸せになっていく状態を作っていきます。

導入担当者からのコメント

FCEトレーニング・カンパニー (担当)

FCEトレーニング・カンパニー トレーニング担当です。
最適な研修やトレーニングのご提案から実際のコンサルティングまでを実施いたします。

この記事を書いたコンサルタント

FCEトレーニング・カンパニー (編集部)

FCEトレーニング・カンパニー 編集部です。
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