みなさまは、毎月どのくらい本を読んでいらっしゃいますか?
わたしは、どちらかというと小さいころから本を読むのが好きなのですが、
働き始めてからは、「本も読まなくちゃ!」というような、
「やらなくてはいけないこと」「義務感」に
なってしまっていました。
でも先日、上司にある本をおススメされたんです。
それを読んだあと、さっそく感想を聞かれました。
「どうだった?」
「すごく、おもしろかったです!やっぱりためになりますね。
特に、○○という部分は、今の仕事とも関連が深いので参考になりました!」
意気揚々と答えた私でしたが、
そのあとこんなことを言われたのです。
「で、どうする?」
ん?
どうするか・・・?
正直、きょとん、としてしまったのですが(笑)、
その後に言われた言葉がとても衝撃的でした。
「え、読みっぱなし?」
がーん、と頭をなぐられたような気持ちでした。
その時は結構仕事も忙しい時期でした。
でも、上司がオススメしてくれたし、と思ったので
なんとか急いで読み進めた本。
時間を割いて、大事なインプットの時間を作ったのに、
わたしはまるで「読んで終わり」だったのです。
その後こう言われました。
「せっかく読んで、気づきがあったんだからさ。
それ、今やっていることに活かそうよ」
この時、自分がどんな気持ちでその本を読んでいたかを
思い返しました。
最初は「読まなくちゃ・・・」と義務感で読んでいたのですが、
読み進めるうちに、確かに
『今の仕事でこんなことしたら面白そうだな』
『確かに、もっとこういう工夫ができそう!』と、
色々なアイデアがわいてきました。
でも、一度本を閉じた後は『いやー、いい本だった!』で終わり。
せっかく出てきたアイデアや気づきを、
わたしはそのまま捨て去ってしまっていたのです!
その後、社内では「本を読み、気づきを仕事に活かす」ための
読書制度「本よも!」がスタートしました。
本を読み、その感想と気付き、そしてその気づきを
今の業務にどう活かすか?をレポートする制度です。
その「本よも」スタート時に、上司が全員に伝えていた言葉があります。
「自分の今の仕事に対して、強い目的意識や課題意識、
乗り越えたい問題があればあるほど、
本を読むといったインプットをしていると、
ワクワクの連続になるだろう。
ああ、答えがここにもあった、あそこにもあったと。
強い目的意識、課題意識が普段からあると、
常に脳がその答えを探そうとする。
だから、本を読むと、
”すぐにトライしたい”ことが視野に飛び込んでくる。
逆に言えば、強い目的意識や課題意識がなければ、ああ良いことを
学んだな、で終わってしまう。
ビジネスマンの読書という意味合いにおいては、
トライされない多くのことを学ぶよりも、
”すぐにトライしたい、その一行の発見”のほうが
大きな価値がある。
常日頃から、目的意識、課題意識を強くもつこと。
そうすれば、本ばかりでなく様々なインプットの中から、
”すぐにトライしたい”が次々に発見されることでしょう。
そして、本を読む前に自分はこの本を読むことによって
何を得たいのかを明確にする習慣をつけること。
そして、それが”すぐにトライしたい”が発見できたら、
”すぐにトライ”してみること。」
この新しい本の読み方に私も、いまチャレンジ中です。
みなさまも、ぜひ試してみてくださいね!