「え!あ~、そこなの!?」
先週の会社のプレゼン大会でのことでした。
自分のプレゼンに対してのフィードバックがあり、準備のかいもあって、良い発表だったと言ってもらえたのですが、みんな口々に、
「普段の努力が伝わってきた」
「すぐに実行してみる姿勢がスゴイ」
「自分も見習わなきゃ」
みたいなことを言ってくれたんです。
でも、
実は私、、、、
心の中では、
「え、そこ?」
と思って、拍子抜けしていました。なぜなら、私がプレゼンで一番伝えたかったことは、「そこ」ではなかったからです。。。
でも、そういうことありますよね?
相手が大事
私たちの会社では、2カ月に1回ぐらいのペースで、同世代の人たちが、互いに自分の成果をプレゼンし合う、プレゼン大会があります。私の場合だと、27~33歳ぐらいの人たちで行っています。グループ会社全体でやるので、仕事としてやっていることはみんなバラバラです。学習塾のコンサルタントから、法人向け営業、研修講師、外食店舗の店長など。それぞれに自分の仕事での体験や気づきを話し、その発表から自分の仕事に活かせるものを持って帰り、さらに大きな成果へ繋げていこう、というのが目的の会です。
そして、一番気付きがあった良い発表に対して、投票して優勝を決めようという取り組みでもあります。もちろんプレゼン力が試される機会でもあります。
で、そのプレゼンのために、今回は優勝するぞ、と意気込み、かなり準備したので、見事優勝できたわけなんですが、、、さっきお伝えしたように、「え、そこ?」みたいな、伝えたいことと伝わったことがずれていました。。。
「一番伝えたかったことはそこじゃないんだけどな~。。。」
と思ったのですが、評価者は他者。自分ではありません。つまり、結局伝わったこと、が「そこ」だったという話です。今回の発表を通じて、改めて、相手が大事なんだということが分かりました。
ずっと最悪のプレゼンだった、、、
実は、この取り組み、もう2年半近くやっているのですが、最初の1年間は、私だけが一度も優勝をすることが出来ず、かなり辛い思いをしていました。。
「プレゼンが得意、、、ではないけど、でも別に苦手だとも思ってないし!」
という自分を認めたくない気持ち、認められない気持ちが邪魔をしていたのかもしれませんが。とにかくどんなに準備してもダメ。かなり悩みに悩んでいました。
結果が出ないと、気持ちも上がらず、プレゼン大会は正直、苦痛でした。準備も苦痛。発表も苦痛。で、周りの人は、「今回優勝目指します!」みたいな状態。
「あなたたちは優勝したことあるからいいよね。。でも私は。。。」
みたいな。完全に負のスパイラル。
でも、その悩みに悩んでいる時に、ふと、考えたんです。そもそも自分も含めて、どんな発表が「良い」発表何だろう?
そう考えたら、答えは結構簡単で、「やっぱり、ああ、分かるな~」と共感出来たり、「あ、それいいね!使える!」みたいに、自分の仕事に置き換えやすかったりすることだったんです。
その、気づいた時に、初めて、「みんなにどんな発表したらよいだろう?」「どんな話だったら役に立てるんだろう?」と相手目線になれたんです。
自分目線→相手目線
それまでは、自分の成果をどんな風に発表しようか?しか考えていませんでした。でもそれじゃいけなかったんですね。。これが当たり前のようなんですけど、結構難しいんですよね。
みんな知ってるし、当たり前だけど、意外とできない。
で、そのことに深く気付いて、自分一人だけが、プレゼンで優勝をすることが出来なかったところから、初めて優勝ができて、結構その後は、連続だったり、断続的に優勝できるようになりました。
でも、今回は伝わったポイントがずれてしまっていたんですけどね。。。
(だから、やっぱり発表を聞く相手のことをもっと考えないと、と反省しました)
プレゼン大会をやる、なんて機会があなたにあるかどうかは分かりませんが、あなたもプレゼンをしたり、商談をしたり、ミーティングをしたり、もしくは1対1でコミュニケーションを取る時に、こんなことありませんか?
「え、そこなの?」(言いたいのはそこじゃないんだけど!みたいな)
自身を見直したり、考え直す機会になってもらえたら幸いです。
そして、以前私たちの会社で課題図書になった「伝え方が9割」という本がありますが、とっても勉強になりました。かなり有名になった本ですが、もしまだお読みになっていない方は、ぜひ読んでみてください。
以上です。
天大でした。