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若者、ばか者、よそ者、イノベーションは彼らから始まる。
これは、ある本のタイトルです。
先日、私たちの会社の朝礼で、会長から紹介がありました。最近の記事で、仕事を生産的に片付けようとすることが逆に新しいアイデアや、革新的な業務改革、いわゆるイノベーションを妨げてしまう可能性があるという話をしてきました。
その続きが今回の話でした。
若者、ばか者、よそ者、イノベーションは彼らから始まる。
言葉だけ聞くと、なんとなく納得感がありますよね。でも…大事なのは、なるほど、と思った後、どうアクションをするか。
では、会長はどのように、この言葉を活かしていたのか?その活かし方を聞いて、私は普段の自分の行動や考えを見直しましたし、「そこまでやってたのか。」と驚いたので、今日はそれをシェアしたいと思います。
若者、ばか者、よそ者って誰?
若者、ばか者、よそ者ってどんな人なんでしょうか?
会長は、こんな風にまとめました。
若者 → 新卒社員
ばか者 → 既成の概念にとらわれず意見を出す人
よそ者 → 中途社員
とした時に、もし、彼らから、もしくは彼らのアイデアからイノベーションのヒントが出るとしたら、私たちは本当に彼らからそういったアイデアやヒントが出るような接し方をしていますか?という問いがありました。
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正直、私はNOでした。
新卒や中途の方が出してきたアイデアがあったとしても、振返ってみると、無意識に彼らのアイデアを潰しにいってしまう傾向があるなと思いました。
新入社員のAさん「◯◯さん(私)、これってなんで、こういう風にはやらないんですか?」
私「あーそれは前にやったことあるけど、ダメだったんですよ。(てゆーかそういう意見出す前に、まず目先のことちゃんとやってよ…)」
みたいな感じです。ひいき目に見ても、そういった意見に対して、尊重するということはできていませんでした。
でも、頭では分かっているんです…
既成概念にとらわれない意見こそ、イノベーションにつながるヒントになり得る…
でも、一方でいろいろ試行錯誤したうえで、私たちがこれまで作り上げてきたものを理解してもらいたい…という気持ちもあります。
そのあたりについては、どう整理したらいいのか…?と思っていたら、会長が、新入社員研修時に伝えている話を紹介してくれました。
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理解したうえで
これは、社員受け入れ時の研修で必ず伝えていることだそうです。
「まずこの会社にどういう常識があるのか? どういうルールでやっているのか? なぜなんのためにこの戦略をとっているのか?を理解するのが大事。これは仕事をする上では当たり前。」
ただ、これをやり過ぎると…
「あれ、これってもっとこういう風にやったらいいと思うのに…(でも黙っておこう)」
となってしまう可能性がある。
だから、このリスクを解除するために、
「理解をしっかりした上で、これまでの経験(中途であれば前職の経験)を活かし、提案をしてほしい。それが私があなたに期待していることです。ただ、私たちのグループの常識通りにやってほしいとは思っていません。しっかりと環境に適応したうえで、変化を創造するということをしてほしいと思っています。」
と伝えているんだそうです。
こうしないと、とんでもないぶっとんだ意見を出されて困ることにもなりかねないし、逆に常識にとらわれ過ぎて、これまでの経験が活かされず、何も新しい意見が出てこないということになってしまいます。
ということでした。
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効率を求めすぎる罠
この話を聞いて、私は反省もしましたがいろいろスッキリしました。これまで自分たちが作り上げてきたもの、それを理解してもらう働きかけもする一方で、それを押し付けたり、分かってもらおうとしすぎてしまうと、既成の概念から抜け出にくくなってしまう。
そして普段の業務中でも、私たちは過去の経験からついつい既成の概念にとらわれて行動をしやすいということを忘れてはいけないと思いました。
朝礼の後、提出された他の人のレポートでも、このテーマについて多く触れられていました。
「その会社の常識やルールを知らないと意見が出やすいが、重要なことは、常識を理解した上で環境を創造すること。私は、社歴も長く、自分でも気づかないところで、会社の常識やルールにとらわれがちになっていることを認識し、新しい視点で見る、考える、を意識して行う。◯◯さんと進んで情報交換したり、意見を聞いたりして、視野を広げます!」
「よそ者を受け入れる側の自分自身を振り返ったときに、果たして中途で入ってきた社員の違和感やもっとこうしたら、に耳を傾けられているのか、そもそも彼らが、感じてはいるが口には出していない、もっとこうしたら、を引き出そうとしているのか、ということを感じました。なので、中途入社社員に対して、『ここが変だよ!うちの会社は』のヒアリングを実施します!」
それぞれの社員が、自身を振り返り、アクションを決めました。
イノベーションが起き、働きがいのある会社、を作っていきます。
今日の話があなたとあなたの会社の働くをおもしろくし、昨日とは違う今日を作るヒントになってもらえれば幸いです。
以上、天大(てんだい)でした。
追伸
ちなみに会長は、この本を読んだことはないそうです…本のタイトルだけで、ここまでアクションができるとは…本当に脱帽です。
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