採用面接に落っこちました…
今、考えてみれば、そりゃー落ちるよね…って思います。なんで面接の時にあんなことを言っちゃったんだろう?と、今は不思議にさえ思われます。
そう、今からちょうど5年前、私がFCEグループに入る前の話です。
当時、実は私は某有名企業R社が第一志望でした。ちなみに前職は、某予備校の校舎長、つまり店舗の責任者をしておりました。転職時の志望理由は、いろいろありましたが、
- 人材領域のB2Bの仕事をしたかった
- 外資系企業の日本への誘致などにも少し関心があった
- 丸の内で働いてみたかった
- R社で働いてみたかった
などです。というわけで、私はR社への入社を強く希望していました。
当時26歳だった私は、それなりに自分の社会人人生に誇りを持っていたので、次の職場での仕事に対しても結構意気込んでおり、当然、しっかり準備をし、そして面接に臨みました。
ですが、、、冒頭申し上げた通り、今は、なぜあの面接の時、あんなことを言ってしまったんだろう…と悔やむばかりなのです…
なんでそれをやろうと思ったのですか?
一次面接は、自分でも手応えがあり、即通過。会社が自分とも合っている感じがあったので、もうこのままいけるものだと勝手に感じていました。(なので、妻にも意気揚々と報告しました)
そして迎えた最終面接。半分緊張、でももう半分は自信、という感じではありました。私は準備していたトークを展開しました。それなりに自分のこれまでの
活動の棚卸をしてきたつもりでした。だから、最後までいけるはずだったのですが、、、
私が、前年対比150%の目標をクリアしようと活動していた話をし終えた時、面接官に、その時の自分は考えも及ばなかった質問をされたのです。
「うん。で、そもそも中村さんは、なぜその目標を掲げられたのですか?」
、、、
(ぇ?)
内心私は思いました。
なぜって…
なぜだろう……
この質問をされた瞬間から、それまでとは面接の空気がうってかわってしまいました。
「ぇぇと、そうですね…」
突然、それまではかいていなかった脂汗がにじんでくるような感覚があり、時間がどんどん過ぎていきます。
そして、とうとう私の口から最終的に出てきた答えは、
「上司に、やれ、と言われたからです…」
だったのです。
そして面接は終了し、私は桜が散るように、見事に面接に落っこちました。
上司に言われたから
嘘のような本当の話です。今、考えると、なんであんなことを言ってしまったんだろう、と、もはや笑えてくる話なんですが、当時を今振り返ってみて、取り繕わずぶっちゃけると、やっぱりそうだったんです。私は上司から言われた目標を、ただ追いかけていただけだったんです。
それが当時の会社にとって、良いか悪いかは分かりませんが、少なくともこのR社という会社は自ら考え、自ら目標を立て、それを全力で追いかける人材を求めていたと思います。
と、今なら、簡単に分かるんですが(苦笑)
だから、嘘でも、「過去最高の数値をたたき出して、他店舗の模範となろうと思ったからです」などと言っておけば、今頃私はR社にいたかもしれません。(そうしたら、トレマガを書くという志事にも巡り合わなかったわけですが…)
なぜ、こんな話をしているのかというと、先日弊社の研修担当役員の荻野が実施している、自走をテーマにしたセミナーに出た時に聞いた一言で、今回お話していることが瞬間的に思い出されたからです。
その一言というのは、「上から言われたことだけが仕事になっている。これは自走していないですよね。」でした。
上から言われたことだけが仕事になっている
思い返してみると、前職では、やれ、と言われてやるというのがあたり前で、そこに意味を見出したり自分で考えるということがあまりなかったな…と思います。もちろんそうでない人もいたと思いますが、割とそういう組織風土だったと思います。
愚痴っぽくなってしまいますが、自分で考えてやったら、「私の言った通りにやってりゃいいんだよ!」と怒られたこともあります。やれと言われたことは必達、という感じだったので、すべてが悪いとは思わないのですが、主体性を引き出す、というマネジメントはあまり受けたことがなく、そしてまた私もマネージャーという立場でそんなことは全くできていなかったと思います。
そう思う理由は、いくつかあるのですが、1つだけお話すると、私はFCEグループに入社してとても驚いたことがあります。それは、上司がなにかにつけていちいち、
「で、天大はそれをどうしようと考えているの?」
と聞かれるということなんです。驚かない方は驚かないと思いますが、私にとっては衝撃でした。上司に指導をもらいにいっても、
「どうしたらいいと思うの?」
と聞きかえされ、内心、、
「どうしたらいいのか聞きに来たんだけど…」
と思っていました。すると、それは丸投げだ、と言われ、「絶対に考えれば、答えは出てくるし、きっと答えをあなたは分かっている」と言われます。
最初は全然意味不明だったのですが、こんな指導を来る日も来る日も毎日もらっていると、否が応でも自分で考える癖がついてきます。そして、遂には、「私はこうしようと思うんです。」と、まず伝えることができるようになり、「いいね。やっぱり自分で考えられるじゃん。」と言われ、なんとも言えない嬉しい気持ちになったのを今でも覚えています。
(それが、なんと恥ずかしいことに私が27歳の時なんです)
主体性は育てられる
こんな経験を経て、以前の私はダメだったなー、、、と今では客観的に、そしてそのダメだった理由まで分かるようになったわけです。そんなの当たり前じゃんという方もいらっしゃると思いますが。
人は自分で考えて行動できる。自分で考えて行動することにより、自分で考え行動したことに対して、責任を持つことができる。そして、主体性は育てられる。
自分を棚の上に上げてお伝えすると、部下が、言われたことしかやらない、言われたことだけやっている原因は上司のマネジメントにある、と思います。それは、私の経験からそうだな、と思うからです。
マネジメントには正しいやり方がある。しっかり学んで実践すれば、部下は育つ。
前職で、私はこんなことを知らず、きっと私自身の部下も不幸にしてしまっただろうな、と悔やまれます。だからこそ、マネジメントについて学び、日々実践し、そしてそれをトレマガで伝えたい、弊社のセミナーで伝えたい、と思っています。
人は自分で考えて行動できる。自分で考えて行動することにより、自分で考え行動したことに対して、責任を持つことができる。そして、主体性は育てられる。
長くなりましたが今日のトレマガがあなたとあなたの働くをおもしろくするヒントになれば幸いです。
以上、天大でした。
P.S.(号外)
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