こんにちは、FCEトレーニング・カンパニーの古川由比子です。もう少しで5月も終わりますね。さて、私は4月からの約2か月間、5歳の子どもの育児をしながら、在宅勤務を続けてきました。「やるしかない!」と自分を奮い立たせたものの…。本音は、
「育児をしながら仕事なんてできるのだろうか…」
「ミスが増えて周りに迷惑をかけたらどうしよう」
と、不安を抱えてのスタート。ただ、こんな風にも決めていました。
「仕事は続けたい。少しでもいいから貢献しよう!」
「この状況から活かせることを探そう!楽しもう!」
こう決めていたからこそ、試行錯誤できたなと思っています。今回、子どもとの在宅勤務を続ける中でトライしてみた、取組みの一つをご紹介させてください。
正しい仕事の仕方は家庭で活かせるのか?
今回、家庭に取り入れてみた仕事の仕方は…「HIROEN(披露宴)」です!なんのこっちゃですよね!(笑)「HIROEN」は仕事を受けた際、業務のブレイクダウンをする上で用いる視点です。「働くをもっとおもしろくする」の実現のため「家庭で子どもと一緒に仕事をする」を一つの業務と捉えて、活用してみました。具体的にはこんな感じです。
「HIROEN」
Hear:あらかじめ誰かに聞いておくこと
Inform:あらかじめ誰かに知らせておくこと
Request:あらかじめ誰かに依頼しておくこと
Operate:自分自身が実施すること
Examine:調査、検討が必要なこと
Negotiate:あらかじめ誰かと交渉しておくこと
「HIROEN」は、業務のブレイクダウンをする上で用いるポイントを分かりやすく語呂合わせしたもの。実際に「HIROEN」を家庭で使うと、こんな感じです。朝、家族の予定や意向を聞いておきます。→【Hear】また、自分の予定も伝えます。→【Inform】家族みんなで一日のスケジュールを共有し、子どもには〇時頃であれば公園に行けるよ、といったことも伝えます。家族に昼食や晩御飯の準備をお願いしたい時も、朝の段階で依頼します。→【Request】と、こんな感じで朝の3~4分で【Hear】【Inform】【Request】を行いました。
たった3~4分のコミュニケーションですが、この時間が1日を決める!
と言っても過言ではありませんでした。そして、在宅勤務でいかに工数を確保するかは、子どもとの過ごし方にかかっています。
そこで、子どもがやりたいことをリサーチしたり、喜びそうな工作や映画等を調べる。→【Examine】土日のうちに工作に使うものや、映画・アニメ等を準備しておくということを毎週繰り返しています。→【Operate】どうしてもこの時間に仕事がしたい!という時には、朝、子どもと交渉します。→【Negotiate】嫌だよーなんて言われることもありますが、熱意を持って伝えると「仕方ないなぁ~」と言って、1人で遊んでくれる奇跡のような日も。
「〇〇のおかげでこの仕事が終わったよ!達成できたよ!」
と伝えると、一緒に達成感を味わえる瞬間もありました。
正しい仕事の仕方を取り入れてみて
今でも子どもとの在宅勤務には苦戦することも多いです!ただ、正しい仕事の仕方を取り入れたことで、ある気づきを得ることができました。
1、習慣化に役立つ!
仕事で指示を受けた際、HIROENを以前よりもうまく使えるようになってきました。日常生活で毎日意識して使うことで、習慣化につながったと考えています。他にも強化したい仕事の仕方があれば、生活の中に取り入れてしまおう!と思いました。
2、コミュニケーションの量・質を上げる手段になる
「聞いていなかった」「知らなかった」が減りました。
HIROENの視点を使うことで、特に「聞く」「伝える」「依頼する」「交渉する」の、自分以外の「誰か」に対する行動がしっかりできるようになりました。恥ずかしながら、「家族だから」という言葉で、これまで甘えている部分が多かったのです。「言わなくても気づくよね」「言わなくてもやってくれるよね」「聞かなくても教えてくれるはず」…そんな独りよがりの考え方がガラリと変わりました。他にも家庭でトライしてみたい仕事の仕方が沢山あります!まだまだ試行錯誤しながら過ごす毎日ですが「働くをもっとおもしろくする」の実現に向けてこれからも邁進します!以上、古川でした。