突然ですが、九州の方言で「からう」という言葉があります。
どんな意味か、わかりますか?
「味が辛い?」
「人をからかう?」
正解は
「背負う」
例文)「ランドセルをからう」というように使います。
福岡出身の私は、この「からう」が方言だと知らなかったのです。
大阪に引っ越してきてからも、関西弁で、分からなかったものがありました。
関西弁の「いける」
「ここの定食、量多いけど、いける?」と言われ、「どこにですか…?」と答えた私。
のちに分かったのですが「いける」は「大丈夫?」「対応できる?」「やってくれる?」などの意味で使われる言葉だったのです。
たとえば
「この仕事急ぎなんだけど、いける?」
「この日程で、いける?」
というように使います。
今となっては、「いける」を使いこなせるようになり、福岡弁と関西弁のバイリンガルが自慢な川島千鶴です。
皆さんの会社で使われる「共通言語」はありますか?
さて、前置きが長くなりましたが、それぞれの地域に方言があるように、社内で使われる「共通言語」があります。
皆さんの会社で使われる「共通言語」はありますか?
弊社の社内では「7つの習慣(R)」の言葉が共通言語として使われることが多いのです。
入社して一番最初に耳にした共通言語は、「信頼口座の残高」でした。
「信頼口座」とは、相手に対する信頼を銀行の預金口座に例えています。
「入金されれば残高が増える」
つまり、私が相手に対して、親切で約束を守り誠実であれば、私に対する相手の「信頼残高」は高い。
信頼残高が高ければ、日頃のちょっとした言葉足らずやコミュニケーション不足があっても信頼口座の貯えが多ければ、すぐに信頼を失うことはない。
ですが、日頃から相手に対して、冷たい態度をとったり、話を無視したり気遣いをしなくなれば、信頼口座の残高は減り続けます。
社内では
「最近忙しそうだけど、奥さんの信頼残高、大丈夫?」
とか
「いつもありがとう!〇〇さんの信頼残高、増える一方だよ!」
などと日常的に使います。
最初は、このような言葉を使うことになかなか馴染めず、「なんで普通に言わないの?」と思ったこともありました。
ですが、その土地に住みその土地の方言を使うことで、意思疎通がスムーズになることと同じなのかな?と思うようになったのです。
その土地の歴史や文化を知り、そこで使われる言葉を知ることは、その場所でコミュニケーションを
取るのに大事なこと。
これは、仕事においても同様で、会社の歴史・文化・共通言語を知ることで、私は社内の人とのコミュニケーションがより充実したものになりました。
会社の歴史・文化を知ることで、商品が生まれた背景や会社のビジョンを深く理解することができると思います。
福岡弁の「からう」から、社内の共通言語のことを思い出し、今一度、自社について考えた出来事でした。
以上、川島でした。
PS
もしかすると、その土地や会社の文化に初めて触れるときは、カルチャーショックがあるかもしれません。
ですが、カルチャーショックを恐れずに、その背景には何かあるのか興味を持ってみるといいかもしれませんね。