課題大きくなりすぎた組織にトップダウンが通用しなくなってきた

「Planが弱いのか、Doがやりきれていないのか、Checkが弱いのか、改善のアクションが弱いのか」共通言語によって格段に効率がアップ

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COMPANY

株式会社ほねごり(取締役 入澤 想 様)

業種
鍼灸整骨院事業
企業規模
101~200人

わずか創業4年で整骨院を18店舗展開させた、株式会社ほねごり。鍼灸整骨院事業部長の入澤様は、代表の阿部社長と共に、事業を急成長させてこられました。創業してからこれまでの間、ずっとトップダウンで指揮を執ってきたということですが、事業を拡大させる途中での人材育成の悩みと、その悩みをどのように乗り越え、どのように組織と従業員一人一人が変化してきたのかについて、組織のナンバーツーである入澤様にお話を伺いました。

INTERVIEW

会社のエンジン部である鍼灸整骨院事業部をマネジメント

入澤さんのお仕事について、教えてください。

入澤

今は取締役として会社の経営と、鍼灸整骨院事業部の部長も兼任して整骨院全体の運営を見ています。鍼灸整骨院事業部は売上を作る会社のエンジン部でもあるので、その中の状態、数字などを見て、どうしていくべきかを決めています。あとは他部署、人事部や管理部との連携も業務の一つです。xDriveの支援が最初に入った時は、まだ10店舗弱ぐらいの会社で部署というのもない状態でしたので、経営は社長がしていて、私は鍼灸整骨院事業部という組織で、院長たちのマネジメントをしていました。

組織が大きくなり、トップダウンが通用しなくなってきた

10店舗近くの院長のマネジメントをされていた時に入澤さんが感じていた人材育成や組織における課題にはどんなものがありましたか?

入澤

これまでは自分が現場にいたので、トップダウンで自分が人を動かしてやればよかったんですけど、組織が大きくなっていくにつれて、それぞれの院が自立して、自分たちで成果に向けて何をするか考えていくことができないと、事業がスケールできなくなってきた、というのが組織の課題でもあり、自分の課題でもありました。組織が大きくなると、全ての院の指示を、全部出すことはできないですし、見ることすらできなくなります。現場は指示を待たないと動けないという状態だったので、「今後、どうすればいいんだ…」というのがそのときの課題でした。売上について言えば、これまで自分が全部見ていた時は全員が平均的に高い数字を出せていたのですが、院が増えていくことで、売上がかなりばらけ出したんです。今まではマネジメント対象が少なかったので、「目標はこれだよ」「今日はこれをやって」というのを全部指示できていましたが、自分がマネジメントして見ているところは売上が上がるけど、見ていないところは売上が落ちていきました。この月は見ていたから売上が上がったけど、次の月に別の院を見ていたら、できていたはずのことができなくなって、また売上が落ちていくみたいな状態を繰り返すような状態です。そして、そこでは様々な人の問題もボコボコ出始めました。現場は、こっちが指示を出さないと、何に向けて、何をやったらいいのか分からないという状態になっていて、目標もアクションも自分たちで見えていないという状態でした。

PDCAというフレームが必要なんだと分かった

そんな状態の時にxDriveが始まっていったわけですが、支援が始まった時のチームの雰囲気や入澤さんご自身の気持ちはどうでしたか?

入澤

面倒くさそうだな、というのが僕の第一印象でした。今まではそういう思考、理論やロジックなんか頭の中にもなくても、自分がこうやっていれば成果が出る、というのがやっぱりあったので。なぜ、何のためにやるのか、というのを自分は分かっていて、会社が目指す方向に行くためには、今やらなきゃいけないことはこういうことだ、というのは分かって動けていました。でも、それを現場に落としていかなくてはいけなくて、そのためにはPDCAというフレームが必要なんだというのがxDriveの最初のセッションで分かったんです。プランをしっかり立ててみんなが分かる状態にする。そして、アクションを起こして、動いて、それをチェックして、というこれらの流れが指示型ではなくて、自立型のチームを作っていくのに必要なものなんだなということが本当によく分かりました。

でも、実は結構苦労もありました。こういう整理されたロジックで考えたことがなかったので。思い立ったらすぐ動くというDoはできるんですけど、一回立ち止まってPlanを考えていると、立ち止まっている時も日々現場には患者さんが来ているので、動いていないというのは最初すごく不安で、やきもきしました。xDriveが最初に入って、これが必要なものだというのは分かってはいたんですが、初めてのことなので、そこに時間を割いてやるということはすごく大変でした。スッと入るメンバーも最初は少なかったんじゃないか、というのが今の反省です。僕がもっときちんと必要性を下のメンバーに伝えて、「まずはこのぐらいのところから、こういうふうにやっていこう」というものを組織として打ち出せていけていたら、もうちょっとみんなの成長も速かったかな、と思います。

メンバーが一気に変わった、ターニングポイント

その状態から、ここがターニングポイントになって変わったなという瞬間があれば教えてください。

入澤

アウトプットが苦手、思考するのも苦手で、まさにDoだけできるというメンバーが一人いたんですけど、そのメンバーがセッションの3回目~4回目ぐらいの時に、一気に変わった瞬間があったんです。明らかにアウトプットの質が変わって、ちゃんとロジックにはまった説明をして、というのがあった時に、周りのメンバーが「お!あれ?」となりました。みんな、徐々に成長していましたが、その一人だけがポンと抜きんでて、この時、「こういうことを自分で考えるというのが、PDCAを回していくということなんだな」とチームで気付けた瞬間だったと思います。

ターニングポイントを経て、今のチームはどんな状態になっていますか?

入澤

前ほどメンバーに手をかけなくてもよくなった、というのは大きなポイントの一つです。これだけ院が増えていくと、人数も増えてきますので、できるできないの差は前よりもさらに出るんですが、学んだことをベースになんとか自分で考えてみようとしてくれています。それから共通言語が社内に生まれたことも大きなポイントでした。「Planが弱いのか、Doがやりきれていないのか、Checkが弱いのか、改善のアクションが弱いのか」など、共通言語によって、「ここが課題だよね」みたいなことがすぐに通じるようになりました。以前よりも格段にコミュニケーションが早く取れるようになり、時間の短縮も含めてものすごく効率的にできるようになりました。

メンバー1人1人が自走しているという理想の状態

入澤さんが考える、社員の理想の自走している状態とはどんな状態ですか?

入澤

院の理想の姿を自分たちで思い描いて、そこに向けて自分たちで何が必要かを考えられるという状態です。会社である以上、会社から出てくる予算があって、目標を自分たちで立てていくことにはなるんですけど、1年後、3年後にはこういう状態になりたいということを考え、それを達成するための数字などを自分たちで想像できて、そこに向かって、達成するために、こうしたいああしたいという意見が上がるように自分たちで動いていってくれる、というのが僕が考えている理想の状態ですね。

そして自分のライフプラン、自分はこういうことをしたい、こういう家庭を築きたい、こういう人生を送りたいということや、自分はこれを人生で成し得るんだというものがあって、そのためにこの「ほねごり」という会社にいることでそれが叶うという状態にしたいです。もとい、自分たちはそういう会社になっていくし、それがあるからこそ、仕事って面白いし、人生って面白い、やりがいがあると思うので、まずはやっぱり自分のライフプランを描いてほしいです。ライフプランを描けない人はすごく多いので、ざっくりでもいいので自分はこうありたいというのを描いて、それと会社を照らし合わせたときに、自分がやらなきゃいけないこと、やりたいことをやることで会社もよくなっていくし自分もよくなっていくという会社にもしていきたいと思っています。

誰も成し得たことがないことを実現します

では最後に「ほねごり」の今後実現していくことについてお聞かせください。

入澤

誰も成し得たことがないことを実現したいと思っています。これまでの当社の成長のスピードというのも、今までのこの業界では常識ではなかったと思うんですけど、やってみてできないことではないことだと分かりましたし、もっと大きな健康のプラットフォームを作ろうとしています。ただ整骨院・接骨院だけが増えていくことじゃなくて、地域の中で何かあったら「ほねごり」にといわれるようなプラットフォームを創り上げるということを30年で成し遂げるとかではなくて、うちは10年でやるというスピード感でいきます。本当に大きな誰もやったことがないということにどんどん挑戦していきます。僕が「ほねごり」に入った時は、1院しかなかったですし、会社でもありませんでした。従業員が3人というところから、3年半で17店舗というところまできて、健康のプラットフォームという大きな事の実現のために動いているんです。こういうことが本当にできるんだ、とやりながら感じているので、面白いことを成し得ていきたいという人をさらに集め、推進力を上げ、今までの業界の常識にとらわれない人やコトを増やして、その人の人生の目的と、会社のミッションの両方が実現できるようにします。

入澤さん、ありがとうございました。

株式会社ほねごり 阿部 公太郎 様のインタビューはこちら

導入担当者からのコメント

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株式会社FCE 人材育成コラム編集部です。
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