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人財活用、育成に関する課題をお申し付けください。最適なアプローチをお答えします。
課題これまでのやり方に固執してしまうなど、個人主義の組織文化が根強く、組織として同じ方向を向くことが難しい。仕事の仕方などを社内で教育することができない。
COMPANY
東京都千代田区にて、介護事業を展開している「有限会社ケアワーク千代田」の代表取締役 三輪様(写真右)、秘書の鬼塚様(写真左)にお話を伺いました。創業から16年を迎える同社は、4年前にお父様が亡くなられたことを機に、三輪様が代表となり、新たな組織体制での再出発をされました。三輪様が代表になられてしばらくして、関連会社の「株式会社ケアワーク弥生」から鬼塚様も異動され、運営の指揮をとられています。お二方はこれまでの組織文化が根強く残る組織にある、人材育成・組織づくりの課題をどのように解決するか模索されていました。そんな中、課題を解決し、新たな組織作りのために活用くださったのが、弊社の「7つの習慣(R)」研修、ならびに「Smart Boarding」でした。1年かけてスタッフ皆様に受講いただいた現在、組織にどのような変化や効果があったのか、お話を伺いました!
この事例のポイント
今までのやり方や考え方に凝り固まっていて、何か指示をしようと思っても、断られてしまうことが多い状態だったんです。組織の方向性を整えようとしても、なかなか指示が通りにくかったですし、伝えたいことが伝わらない、話をしても同じ方向が向けない、ということは多々ありました。
かならず厳しい場面や改善しなきゃいけない場面は来ると思うんです。それにいち早く気付いたり、向き合ってメスを入れたりといったことができました。導入していなければ、あとからやってくるであろう、より厳しい壁に対して、ゆっくり緊張感なくやっていたのではと思います。
「7つの習慣(R)」研修や「Smart Boarding」で習ったことに基づいた判断や考え方が、時折見受けられるようになりました。受講する前は、全くなかったことです。「7つの習慣(R)」研修や「Smart Boarding」を通じて、みんな一緒のことを吸収して、知識やスキルを身につけた仲間同士で、意思疎通が図れて、エンゲージメントが少し向上したように感じます。
INTERVIEW
三輪
鬼塚
介護事業なので、ほとんどの者が介護の現場職です。介護の業界に入ってきている方は、古くは生活のため、収入や子育てのためという要素が確かにありますけど、それでもその職種を選んで、しかも長く続けている方も多い。
長く続ける中で、自分なりの思いやその人それぞれの倫理的なところがあって、それが一人ひとりちょっとずつ違うんですね。みんな、いいことをやっているわけですが、「自分流の正義」が結構強いこともある。
そこに、統制や統率はなかったので、個人主義で動いているような、そんな感じでした。組織として、一つの軸にまとめるには、「ものさし」がないといけないと思うのですが、それがない状態でした。
介護のスキルや技術とはちょっと違う、「基本的な考え方」「価値観」、全員に共通する基礎のマインドのようなものでしょうか。そういった共通認識・共通言語というものが今の自分たちには必要だと感じていました。
鬼塚
「7つの習慣(R)」研修や「Smart Boarding」で習ったことに基づいた判断や考え方が、時折見受けられるようになりました。受講する前は、全くなかったことです。
「同じことを同じように学ぶ」という機会が、本当になかったんだと思います。ですからみんな独学だし、自分の生きてきた背景や、自分の知っている学だけを武器に発言・行動していたような状態でした。
「介護職」というのは、比較的目の前で一つひとつの所作に「ありがとう」や「笑顔」をもらいやすい職業です。短期間でそれを積み重ねられることで、なんとなくそれが幸せっぽい、うれしさや喜びにつながるという職業柄があると思います。
私自身も、この仕事をしながら日頃から「幸せだ」と感じています。でも、本当の「エンゲージメントってなにか?」と視点を移してみると「人間力が向上する」、「生活水準が上がる」といった総合的な部分で一人ひとりが幸せになることも必要ではないかと思うんです。
「7つの習慣(R)」研修や「Smart Boarding」を通じて、みんな一緒のことを吸収して、知識やスキルを身につけた仲間同士で、意思疎通が図れて、エンゲージメントが少し向上したように感じます。そういう環境が作り出せたら、短期的な喜びや幸せとはちょっと違った喜びや幸せを、人によっては掴むかもしれないと考えていたので、嬉しかったですね。
素晴らしい新人が入ってくれたことや、非常に真面目に取り組むスタッフがいてくれたこと、ベテランの方でも素直に取り組もうという姿勢を見せてくれたことで、会社内に浸透しました。全くついていけなかったり、評価や制度を嫌ったりと、相容れない人もいましたが、その中で何人か先頭に立ってやってくれる人がいたことに、とても感謝しています。
三輪
職員によっては、ものすごく理解が深まった職員もいれば、全く理解ができなかった職員も残念ながらいたのは確かです。それでも、話の中で「この仕事は第2領域だよね」という話が、普通にできる土壌にはなってきているかと思います。
「7つの習慣(R)」研修を受講している間、「Smart Boarding」も並行してやっていていたのですが、とても効果的でした。
というのも、「Smart Boarding」をちょうど入社した新入職員に渡して、どんどん見るようにとしていましたが、この新入職員がものすごくいい返しをくれる。「Smart Boarding」が新入職員の育成に非常に役に立ったんです。
どうしても現場を回しながらだと、9時から6時まで新入社員につきっきりというのが難しかったりします。先輩職員は現場に行くけど、新入社員は事務所にいてそこで何かしなければいけないとなると、教える手が足りない。
そんなときに「『Smart Boarding』のここからここまでを、今日はやっておいてね」という指示が出せて、レポートも出させて、と教育する形ができていました。教える手が足りない中で、非常に助けられたと思います。
「Smart Boarding」のコンテンツによって、学習に対しての意欲や向上心といったものが、特に新入社員であればあるほど、会社で働くためにはこうあるべきだというのが植え付けられています。そうすると、その他の研修や教育に対して気持ちのスイッチも入りやすくなったという効果がありました。
鬼塚
私個人としては、「7つの習慣(R)」研修にしても「Smart Boarding」にしても、コミュニケーション力アップツールという捉え方をしています。
それこそ、私と三輪の中にも差異があって、三輪に伝えたいことが伝わらないこともありますし、三輪が逆に知りたい、解決したいというところに私が追いつかないこともあります。
その中で「7つの習慣(R)」研修や「Smart Boarding」に取り組むプロセスが、その差異を少しずつ埋めてくれました。その効果は、私と三輪の関係だけではなく、組織全体に浸透してきていると思います。
正直、私たちの会社で、こういった取り組みにこれだけの費用をかけるというのは、前例のない話で、小さい会社ですし、費用を投じる三輪には覚悟もあったと思います。
取り組んでみたら、運にも人にも恵まれて、とにかく一人ひとりが頑張りましたし、その人たち同士でコミュニケーションがいい方向で行われてきています。中にはとてもそれをありがたいことだ、幸せなことだと捉えて、自分を向上させていっている人たちも何人か出てきました。
その人たちが、この先何をつかむのか。どういった成果や結果を出せるのか、私たち自身を含め、楽しみにしています。
三輪
「7つの習慣(R)」研修を社員みんなに受けさせるにあたっては、事前に会議を設けて、「7つの習慣(R)」研修で学ぶ言葉をケアワーク千代田の「共通言語」にしていきましょうと伝えていました。
あと、「Smart Boarding」を無料で使えるお試し期間のときに、いいタイミングで素直な新入職員が中途で入ってきたんです。まずその職員の新入社員研修のためにカリキュラムを決めて、「Smart Boarding」を見ていなさいと、半ば放任主義のような状態で与えたことが、ちょうどはまりました。
まず、新入職員が「Smart Boarding」を毎日聞いてくれて、聞き終えた中でどのカテゴリーが良かったかと聞いたんです。すると、「7つの習慣(R)」のコンテンツがすごく良かったという話をもらったんですね。
その新入職員に「7つの習慣(R)」研修を今後やる予定ですよというのは、何度か話をしていて「7つの習慣(R)研修がいいよね」というのをちょっと大きい声で話してみたりして。
みんなからすると、一番下の新入職員から、「『7つの習慣(R)』っていいですよね」という話をしているので、ベテラン職員からすると、それは何だろう?となりますよね。少しずつ、外堀を埋めていった感じです(笑) タイミング的にはそれが良かったかなと思います。
費用面の検討、葛藤はありましたが、恐らくみんなの意識が変わるに違いないという確信があったので、受けさせました。ただ、丸2日間の研修なので、シフトを調整してスタッフを日常業務から外すのは難しくて、スムーズに研修に送り出せない可能性もあったんです。
そのハードルを解除するためにも、現場の人の手配をする人間から受講させて、そのメンバーから「いい研修だった。ぜひ他にも受けさせたい」という言葉が聞けたので、そこから先はスムーズに行けました。
「7つの習慣(R)」研修・「Smart Boarding」の取り組みを有効なものにするために、どの順番で研修に出していくか、というのは非常に大事なポイントでした。
三輪
「Smart Boarding」が成功したのは、まずスケジュールを作って、学びのシステムをつくったことがあげられます。あとこれが重要ですけど、日にち時間を決めたら必ずそこに向かうように仕向ける。「Smart Boardingの時間ですよ」と決まりとしてというのが、きちんと締結していることだと思います。
さぼろうと思えばいくらでもさぼれるので、「こう決めたんです。それが常識です」という形でもっていったのが、重要かと思います。 自分でやろうと思うと絶対続かない。みんなでやったほうが続きますね。
(学習計画ファイル参考画像①)
自社のコンピテンシーを作成していたので、コンピテンシーのレベルを上げるために「Smart Boarding」をやっていきましょうということで、冊子を作ったんです。(学習計画ファイル参考画像①~③参照)運用については、スケジュールを組んで、日にちを決めて、この人はこの項目をやる、という感じで一人ひとりの学習計画のファイルを作成しました。
(学習計画ファイル参考画像②)
何月何日は何のコンテンツをやるのか書いてあって、実行したら、端のほうに上司が確認の印鑑を押す。「Smart Boarding」内のテストコンテンツもプリントアウトしてし、同封しています。
上司からの一番人気は生産性向上のコンテンツです。上司になればなるほど、来年もぜひやらせたいという意見が多くて、「去年やったことができているの?」という復習も含めて、もう一回同じものがやりたいねという話をもらっています。知識があっても、できているかってすごく難しいですよね。
レポートを出させるコンテンツもあります。例えばロジカルシンキングであれば、まず研修の概要事実、その次に学んだ気付きが何か、それをもとにした行動は何か。こんな項目でレポートを書いてもらいます。…レポートになると、皆さんちょっと滞ってきますが。
介護の業界では、新卒で入って、きちんと社会人教育を受けている者は少なくて、1パーセント満たないぐらいというのが実情なんですね。中途社員も、すでに社会人としてのスキル・マナーは身に付けているはずと勝手に思い込んでしまっていたのですが、でも実は教育すらも受けてきていない人がほとんどだったりします。
私たちの会社でも社員に対しての社会人教育どうしよう…と課題に感じたまま何年も過ぎていっていたんです。そんなときに、「Smart Boarding」と出会うことができました。「一般的な社会ではこうですよ」と私たちが言うよりも、他人から言われるほうがスッと入ることも多々ありますよね。
「7つの習慣(R)」研修と併せて「Smart Boarding」があったことで、社会人の基本的なマインドと、スキルが補完できて、同じ方向を向きやすく、いろんな指示がきちんと入るようになりました。
鬼塚
かならず厳しい場面や改善しなきゃいけない場面は、来ていたと思うんです。それにいち早く気付いたり、向き合ってメスを入れたりといったことができた。導入していなければ、あとからやってくるであろう、より厳しい壁に対して、ゆっくり緊張感なくやっていったんじゃないでしょうか。気が付いたときには、苦しい状況で改善するにも、もっと苦労がいったかもしれません。
導入が決まったとき、「ラッキーだ」と思う気持ち、そして、「やっと変わるかもしれない」という2つの思いがあったんですね。変わるかもしれないというのは、会社なのか、組織なのか、人なのかは分からなかったですが、やっと変われるかもしれないとは思いました。
私自身、説明が上手じゃないのと、共通項が少なすぎたのか、言葉や意味が通りにくいことがありました。もしかしたらこの研修をみんなで受講することで、ちょっとだけ近づけたり、理解し合える幅が広がったり、コミュニケーションがとれやすくなったりするのではと思いましたが、まさに期待通りでした。
二つめは、昔ながらの個人主義のところが残っていましたから、それを打開して、同じ目的・目標に向かう組織に変わりたかったわけですが、これをきっかけに少しできたと思います。
三輪
今ほどきちんと社員と分かり合えなかった。話をして理解し合うことが、あまりなかったと思います。
お互いの立場で考えが違ってくると思いますが、そこをお互いに理解するための言葉が共通言語として持てたのが、非常に大きかった。
鬼塚と私のコミュニケーションもそうですし。同じ言葉を使える人がどんどん増えていったので、何かを取り決めるときに、以前よりもやりやすくなったと感じています。
三輪
動画の教育ツールというのは、なかなか集合研修に出せない分、いろいろ探してはいましたし、今までにも導入してきてはいたんですね。ただFCEさんのシステムが非常に良かったので、本当にこれは続けていきたいです。どういう形かは決まってないですが、今後も継続して学びを得ていきたいと思います。
あとできれば、私は積極的に研修を受けさせていただいていて、動画の研修よりもオンライントレーニングに参加していこうと思います。一緒に学んでいる方の顔が見えたりするほうが、非常に楽しく受講できますし。
オンライントレーニングだと、ほかの企業の方の発言や、考え方を学べるので、職員にもできるかぎり導入していきたいと思っています。新しい研修が生まれたら、どんどん受けたいと思っていますので、なかなか時間が確保できない悩みを解決しながら、進めていきたいと思います。
導入いただいたサービス
「知っている」から「できる」に導く定額制オンライントレーニングシステム
インプット(Eラーニング)だけでなく、アウトプット(オンライン研修)で何度も練習し、実際に現場で成果を出すことにこだわったオンライントレーニングシステムです。
POINT
世界4000万部・国内250万部発行のベストセラー『7つの習慣』のリーダーシップ研修
「ついて行きたい!」と思われるリーダーを育成し、自ら考え行動し、「自走」するメンバーを育成させるノウハウを手に入れることができます。
POINT
その他の事例
今までのやり方や考え方に凝り固まっていて、何か指示をしようと思っても、断られてしまうことが多い状態だったんです。組織の方向性を整えようとしても、なかなか指示が通りにくかったですし、話をしても同じ方向が向けない、ということは多々ありました。
特に、私たちの業種は訪問介護と居宅介護を主に行っており、どちらも利用者さんの自宅に訪問しての仕事になるんですね。私たちは現場の職員の仕事ぶりは見られないんです。そうなると、現場の職員が重視するのは、会社の意向よりも利用者さんの意向になりがちだったりします。
もちろん、利用者さんの意向を伺うのも大事ではありますが、その傾向が強すぎると組織として動いているにもかかわらず、個人商店の集まりのようになってしまうんですよね。それを統率しない状態のまま長年来ていたところに、私や鬼塚が後から入って来て「これはまずいだろう」と色々変えようとしたら、当然ながら面白くないですよね。
組織としての統制・統率をとるためにはどうしたらいいのか、同じ方向を向いて歩き出すためにはどうしたらいいのか?と考えているときに、まず「7つの習慣(R)」研修に出会ったんです。
「7つの習慣(R)」研修に関しては、実際に自分自身も受けて、ものすごくいい研修だったため、ぜひ社員にも受けさせたいと思い、導入を決めました。その後「Smart Boarding」もご紹介いただいて、一緒に進めていきました。
実は、『7つの習慣』に使われている用語は、私たちの事業の中で、人の相談援助を行っていると非常に近いものがあったりするんですね。「人を受容する」や「パラダイム」「人を色眼鏡で見てはいけない」など。その分、親和性があるかなと思いました。ただ、知っているけどできていない、ということもこの研修を通して気づいてもらいたいとも考えていました。