2024.04.08 
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Part3 PDCA編【新入社員 配属準備】育成で押さえておくべきポイントとは?

こんにちは、FCEの荻野純子です。
Part1のマインドセット編、Part2の目標設定編に続き、新入社員が「目標に責任を持ち、自ら進んで仕事をする」その具体的な育成の3ステップをお伝えします。

最終回となる今回はPart3「PDCA編」について、お伝えします

【目次】

なぜ、新入社員にもPDCAサイクルが必要なのか?

 

一言でいうと、目標達成に対して粘り強く、行動し続ける習慣を身に付けるためです。 

 

新入社員研修の後、よくこんなご相談を受けることがあります。 

  

「新入社員研修の時は、一生懸命主体的に取り組む姿勢が生まれていたのに、配属してしばらくすると、元に戻ってしまった…」 

  

研修で、マインドセットと目標達成意欲を引き出すことができても、 

いざ現場に出るとうまくいかないことばかり、壁にぶつかってばかりで、 

あきらめてしまうというケースが多くあります。 

 

そして目標達成できないのが続くと、未達成グセがつき、モチベーションもどんどん下がってしまいます… 

  

だからこそ、頑張れば効果がすぐに出た新入社員研修の場だけでなく、 

どんな環境に置かれても、どんな壁にぶつかっても、 

目指す姿を実現するまで「やり抜く力」を身に付けてもらうことが、 

新入社員育成の最後の鍵になります。 

  

「やり抜く力」とは、目指す姿を実現する為に、 

何をしたらいいのかを考え、実際に行動し、実行した結果、 

うまくいかなくても、その要因を分析し目標達成するまで、行動を改善し続ける力のこと。 

つまり、自力でPDCAサイクルを回す力を身に付けることが大切なのです。 

  

PDCAサイクルという言葉自体は広く知られている言葉です。 

 

「ただ、実際に行うのは難しい…」 

「自力で回す、もしくは回させるのはもっと難しい…」 

 

経営者や管理職の方からご相談を頂くことが、本当にたくさんあります。 

 

うまくいくコツとしては「仕組み」を取り入れることです。弊社内では1枚ものの「PDCA実践シート」を使っています。 

  

まず年間や月間の目標に対して、具体的に 

〇いつ・いつまでに 

〇どこで 

〇誰が 

〇誰に対して 

〇何を 

〇どちらから 

〇どのように 

〇どのくらいかけてやるのか 

という計画(=PLAN)を立てます。 

  

次にその計画を実行(=DO)した結果、目標に対して効果性が出ているのかという、検証(=CHECK)をします。 

そして、必要があれば計画や行動を改善し実行(=ACTION)します。 

  

これを1枚で見えるようにするのです。 

 

すると、最低でも1週間に1回はPDCAサイクルを回すことができるので、目標に対して行動し続ける習慣化ができます。 

これで、新入社員も仕組みさえあれば、なんとか自分で、計画立案→実行→検証→改善が1人でできるようになります。 

 

PDCAサイクルを通じて、新入社員の思考・行動を理解する

そしてさらに、このシートを使って新入社員の指導をすると、

新入社員の思考、行動が具体的に見えてくる為、ポイントを絞って、必要なアドバイスやフォローを行うことができるようになります。

 

その結果、きっと彼らが今いる社員を突き上げる存在になり、良い競争関係が社内にできるはずです!

最後に、新入社員育成を担当される皆様へ

人材育成は、現場の上司や先輩の皆様のアプローチが重要な鍵となります。組織がもつ多くの資源の中で、人材の能力だけが、どこまでも可能性があるとも言われていますので、是非、1人ひとりの可能性を信じて、育成に取り組んでみてください。 

  

以上、荻野 純子(おぎの じゅんこ)でした。 

 

 

 

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この記事を書いたコンサルタント

荻野 純子 (株式会社FCE 上級執行役員 トレーニング・カンパニー事業本部長)

物流サービス会社、人財ビジネス業界で、法人営業・チームマネジメントに従事した後、FCEに入社。
人財育成ビジネス事業の立ち上げに携わる。
営業部門・研修コンテンツ部門の責任者を経て、トレーニング・カンパニー事業本部長に就任。

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