2022.02.28 2023.08.09
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ロジカルシンキングとは?メリットから鍛え方まで解説

ビジネスシーンにおいては、簡潔に自分の考えを伝えることが重要です。
自分では筋道を立てて話をしているつもりでも、「何を言いたいのかよく分からない」と相手に伝わらずにさまざまな機会を逸してしまうのは極めて悩ましく、苦しい状況といえるでしょう。

ロジカルシンキングは、物事を「結論」と「根拠」に分けて、その論理的つながりを捉えた上で物事を理解する思考法のひとつです。
聞き手にも分かりやすく伝えられるだけでなく、問題解決の際にも原因特定や解決策立案などが効果的となっています。
ロジカルシンキングをマスターすることで、相手に分かりやすいように論理形成しながら、相手を納得させるシナリオで話を進めることが可能です。

【目次】

 

ロジカルシンキングとは?クリティカルシンキングとの違い

ロジカルシンキングは、物事を「結論」「根拠」に分けて、その論理的つながりを捉えながら物事を整理していく思考法です。

「論理的思考法」とも呼ばれ、問題解決時の原因特定や、解決策立案に効果的な思考法とされています。

 

ロジカルシンキングと同様に、ビジネス研修などでよく取り入れられる手法に「クリティカルシンキング」というものがあります。

クリティカルシンキングは批判的思考を意味しますが、「その論理はおかしい」「その考え方は間違いだ」というように、主観的に批判するという意味ではありません。

自信の分析内容や、論理構成を見つめなおし、自問自答し、内省するという意味で用いられている言葉であることを、理解しておきましょう。

 

ラテラルシンキングとは?

ロジカルシンキングに類似した言葉に「ラテラルシンキング」というものがあります。

ラテラルシンキングは、独自の考えや独創的なアイデア、オリジナリティの高い結論を導くための思考方法です。

ラテラルシンキングのポイントは、これまでの前提条件を疑い、新しい物の見方をすることで、既成概念にとらわれることなく、物事と向き合うことが重要です。

「ラテラル」とは「横から」「側面の」「水平の」といった意味を持つ言葉で、日本では「水平思考」と呼ばれています。

 

ロジカルシンキングのメリット

自分の考えを明確に伝えられるようになる

ロジカルシンキングのメリットには、自分の考えを相手に的確に伝えやすくなるというものがあります。

感情的にならず、無駄なく論理立てた説明ができるスキルは、ビジネスパートナーと情報共有する際にも役立ちます。

メールやチャットで連絡をする際にも、ロジカルシンキングは大変役立ちますから、ぜひ習得しましょう。

また、新しい企画を提案したい場合や、アイデアを出す場合や、自社サービスを紹介する場面でも、論理的に、分かりやすい説明をすることで理解や承諾を得やすくなります。

 

原因究明や解決策発見に役立つ

ロジカルシンキングでは、常に因果関係を理解しながら、思考します。

この思考方法がいつでも、無意識のうちにできると、トラブルが発生した場合にも原因究明や、解決策を見つけ出すのにも大変役立ちます。

例えば、進行中のプロジェクトで壁に直面したような場合でも、現状打破する方法や、改善策を見いだすスキルが身についているので、落胆するだけでなく、前向きに対応することが可能となるのです。

 

生産性向上

ロジカルシンキングを身に付けることで、生産性向上も実現できます。

後述しますが、例えば「イシューツリー」というフレームワークを活用することで、物事の本質を見極められるようになりますから、無駄なプロセスを省き、最短距離で課題解決することが可能となるのです。

これは、企業の生産性向上には、大変有効なスキルといえるでしょう。

 

分析力・問題解決能力アップ

ロジカルシンキングを鍛えることで、分析力・問題解決能力がアップします。

ロジカルシンキングでは、問題を分析し、相関関係・因果関係を解明し、適切な対応や判断を導き出すことができます。

 

さらには

 ・ロジックツリー

 ・MECE

といった論理的フレームワークを使いこなせるようになります。

こちらに関しても、詳しくは後述します。

 

問題が発生した箇所や、原因を特定しやすくなるため、場当たり的な対応ではなく、問題の根本解決が可能となるのです。

問題解決能力向上に、ロジカルシンキングは欠かせません。

 

提案力向上

提案力の向上も、ロジカルシンキング獲得におけるメリットといえるでしょう。

ビジネスシーンにおいて、立場が違うことから生じる意見対立は、珍しくありません。

そのような場合においては、自分の意見をきちんと表明しながら、相手を納得させることが重要です。

 

そのためには

 ・提案内容を筋道立てて説明すること

 ・立場や、意見の相違に左右されない論理

この2点が重要となります。

 

ロジカルシンキングが身についていれば、相手の抱える課題や、求めているものを適確に把握し、スムーズに提案することが可能です。

 

ロジカルシンキングの手法

ロジカルコミュニケーション

ロジカルシンキングには、ロジカルコミュニケーションという新しい手法のコミュニケーションがあります。

まずはMutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字をとった「MECE(ミ―シー)」で、会話の漏れや、話のずれ、会話の重複をなくす手法です。

新しく商品を企画する際などに、ターゲット設定から始めるというのが一般的だと思います。

適切なターゲット設定を実施するためには、MECEを意識し、ターゲットとなる人物の年齢や住んでいる地域、相手が個人であるか、法人であるかといったさまざまな切り口で考えることが重要です。

 

ロジックツリー

ロジカルに思考を進める際には、ロジックツリー活用が大変有効です。

ロジックツリーには、課題を解決する方法を整理し、優先順位を付ける「HOWツリー」、問題となっているポイントを深く掘り下げて考えることで、根本的な原因となっていることを見つける「WHYツリー」、大きな要素を小さな要素に分解していく「WHATツリー」の3種類があります。

ロジックツリーを活用すると問題を可視化し、その問題点に対して、解決法を見つけやすくなります。

ロジックツリー作成ツールなどもあるので、社内で問題や課題に関する論理関係をオンライン上で、共有することも可能です。

 

ゼロベース思考

ロジカルシンキングには、先入観にとらわれずに、まったくの白紙の状態から物事を見つめ、考える姿勢である「ゼロベース思考」というものがあります。

人間は誰しも、思い込みに捉われると自分で自分の限界を決めてしまったり、新たな発想を生み出したりすることができなくなります。

そこで重要になるのが、ゼロベース思考です。

どのようにすれば自分が無意識内に作ってしまうそういった前提条件や思い込みを取り払い、ゼロベース思考ができるかを考え、その姿勢を身につけていきましょう。

演繹法

別名「三段論法」とも呼ばれる演繹法は、論理展開の手法の1つです。

一般的な事実と、観察事項の2つの情報から最終的な結論を導き出すという手法となっています。

誰しもが知る普遍的な事実を前提とし、そこから結論を導き出すのが演繹法です。

 

演繹法の例を見てみましょう。

  •  緑黄色野菜には、栄養がある(事実)
  •  ピーマンは緑黄色野菜である(観察事項)
  •  ピーマンは栄養がある(結論)

疑いようのない普遍的事実に、観察事項を当てはめると、結論が導き出されるということです。

 

帰納法

論理展開が演繹法とは反対の手法となる帰納法は、複数ある事実から分かる傾向をまとめ、そこから一般論を導き出すというものです。

ただし、帰納法で導き出せる結論は、さまざまな事実や情報をベースにまとめたものであり、普遍的事実ではありません。

 

例えば、先ほどの例に帰納法を使ってみると

1.「ピーマンは栄養がある」(事実)

2.「ピーマンは緑黄色野菜だ」(観察事項における共通項)

3.「緑黄色野菜は栄養価が高い」(一般論)

となります。

 

ただ、帰納法の場合、さまざまな情報の傾向や事実をまとめたものであり、普遍的な事実ではない点は注意が必要です。

このことから、帰納法は「帰納法推論」とも呼ばれます。

 

ピラミッドストラクチャー

最後に、ピラミッドストラクチャーという手法を見ていきましょう。

ピラミッドストラクチャーとは、論理構造をツリー上で作成し、整理していくロジカルシンキングフレームワークです。

 

ピラミッドストラクチャーは、ツリー状に論理構造を示していきます。

ツリーの上位・下位階は論理的に繋がっている構造で、上位が主張や結論であり、下位が根拠という関係になっています。

分かりやすく表現するならば、主張や結論をピラミッドの頂点に置き、それが正しいことであるという根拠を下位に配置していきます。

 

ピラミッドストラクチャーを作成すると、矛盾点が分かりやすくなり、考えを整理することもできるため、プレゼンテーションやディスカッションにおいても、自分の主張に説得力を持たせることができるようになります。

ピラミッドストラクチャーを使いこなすことで、なぜその結論や主張に至ったかを頂点にある結論や主張から話を始め、下へと移りながら説明していくことができるようになります。

主張や結論と根拠の関係を分かりやすく伝えられるため、相手を説得したり、納得させるのに役立ちますから、ぜひマスターしておきましょう。

 

ロジカルシンキングのトレーニング方法

インプットとアウトプット

ロジカルシンキングのトレーニング方法には、インプットとアウトプット、それぞれの練習が必要となります。

 

インプットとは「入力」という意味です。

インターネットやSNS、論文、資料、本、研修、会議など、さまざまな方法で行うことが可能です。

 

アウトプットは、「出力」という意味を持ちます。

言葉通り、得た情報を目的に応じて外に出していく作業のことをアウトプットといいます。

情報を整理し、順序立てて並べ、情報として意味があるものとして発表することをアウトプットと表現します。

発表する際には、結論を先に述べてから話を進めると、相手に分かりやすくなります。

 

目的意識をもち、情報精査をする

ロジカルシンキングは、仮説を立てて、それに対して考えていく手法を取ります。

その思考法を身に付けるためのトレーニングとして、以下のような点を意識して進めることが重要です。

・目的意識をもつ

 ロジカルシンキングは、テーマについて論理的に結論を導き出すことを目的としています。

 テーマに対して、どういった結論を導き出したいと考えているのかを、常に意識することが重要です。

 気が付くと話が横道にそれてしまうこともあるので、注意しましょう。

 また、必要な情報が抜けたり、不要な情報に埋もれたりしていないかを見極めていくこともポイントです。

 

・信頼できる情報をベースに考える

 前提条件や根拠が間違っていると、論理に間違いが生じる可能性があります。

 ベースとする情報は、信憑性の高いものを選ぶことが重要です。

 

コミュニケーションに活用する

ロジカルシンキングをコミュニケーションに活用するケースもあります。

以下の点を日ごろから注意し、日常生活においても意識しながら話をするようにしましょう。

 

・分かりやすい言葉で話す

会話中にロジカルシンキングを行う際には、両者が同様に認識している言葉を使うことが正しい議論の条件です。

もし分からない言葉が出てきたら、相手に確認し、認識を1つにしておくことが重要です。

 

・簡潔に話すことを心掛ける

ロジカルシンキングをスムーズに行うためには、不要な情報は可能な限り削り、シンプルに伝えることが重要です。

結論から話し始め、必要な情報のみ簡潔に伝える練習をしましょう。

 

・会話に参加しているメンバー全員が話す

会話をやり取りしながら議論を進めるためには、双方が同じ程度話すようにすることが大切です。

片方が一方的に話をすると、相手に内容が伝わらず会話が成立しないケースも出てくるので注意しましょう。

 

客観的な視点を持つ

客観的な視点を持つことも、ロジカルシンキングのトレーニングとして大変有効です。

自分とは異なる立場に立って考えてみるだけでも、相手側の意見だけでなく、自分たちの主張を客観視することができ、冷静な判断が可能となります。

 

難しく考える必要はなく、考えたことを紙に書き出してみるだけでも、自分の考えを改めて見つめなおすきっかけになります。

また、第三者に話を聞いてもらうことが出来る場合は、ぜひお願いし話を聞いてもらいましょう。

 

セミナーや研修に参加する

ロジカルシンキングを独学で習得するために有効なトレーニングを見てきましたが、なかなか自分一人ではイメージがつかめないという人も多いでしょう。

そのような場合は、一度セミナーや研修に参加してみるのも1つの方法です。

セミナーや研修でベーシックな知識を身に付け、その上で正しい方法でロジカルシンキングを実践できれば、短期間での習得が可能となります。

 

忙しくてなかなか日常的にトレーニングできないという人には、短期でレベルアップ可能な研修やセミナーへの参加がおすすめです。

研修やセミナーに参加する前には、一度学んできたロジカルシンキングの手法や流れをもう一度振り返り、疑問点や質問したいところをピックアップしておきましょう。

そうすることで、セミナーや研修の効果をより高めることが可能です。

 

ロジカルシンキングの注意点

前提条件が変化する可能性があることを認識しておく

ロジカルシンキングを実践する際には、いくつか注意しておきたいポイントがあります。

まず、前提としているルールや事実が変わった場合は、それに対する正解が変わるということを忘れないようにしましょう。

事実として扱ってきた情報が間違いだった場合や、さまざまな理由で前提としていた条件が変わることは考えられます。

今現時点で普遍的な事実であると考えられていることも、将来は違うかもしれない、変化することもあり得ると理解しておきましょう。

 

自分の視点を絶対としない

ロジカルシンキングで論理を展開する際に注意したいポイントとして「見方が変われば、展開や結論が違うこともあり得る」というものがあります。

自分の視点を絶対とはせず、さまざまな視点が存在していることを理解するようにしなくてはいけません。

さまざまな視点があることを理解しておくことで、考え方を凝り固まらせることなく、幅を持って物事を見ることができます。

 

事実を見極める

ロジカルシンキングを展開していく上で、事実から一般論を導く帰納法を使う場合は、情報収集が大変重要です。

初期で得たデータとは違うデータが後から出た場合、そこから導き出される結論や一般論が変わることもあります。

普遍的かつ客観的な結論を導くためにも、事実は無数に存在しているということを理解し、状況に応じて柔軟に対応していきましょう。

 

論点を単純化する

ロジカルシンキングの鍵は「論点を単純化すること」にあります。

単純化すると議論しやすく、理解しやすくなるメリットが得られますが、単純化すると実践や現実とかけ離れてしまうリスクもあるということを理解しておきましょう。

 

フレームワークや思考法に固執しない

ロジカルシンキングができるようになると、ついフレームワークやその思考法に固執してしまう傾向が出てきます。

あくまでそれは1つの手法であることを忘れずに、重要なプロセスであることを忘れないようにしましょう。

 

正論や論理を振りかざさない

ロジカルシンキングを使って正論や論理を振りかざしてしまうと、議論はうまく進みません。

大切なのはコミュニケーションですから、相手の気持ちを無視して、論理を押しつけるのは避ける必要があります。

最終的なゴールが問題解決や意思決定にあることを忘れずに、理解を深めながら話し合いを進めることが大切です。

 

まとめ

ビジネスパーソンにとって、ロジカルシンキングは重要なスキルといわれています。

ロジカルシンキングを理解して身に付けることで、複雑な問題に対しても的確な分析を行い、固定観念にとらわれることなく柔軟な発想をすることが可能になります。

「自分の頭で考える力」を身に付けるために、ロジカルシンキングをぜひ修得しましょう。

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