• HRレポート
  • 2022.04.08

従業員満足度とは?向上させるべき理由から測定方法まで解説!

従業員満足度をアップさせることは、企業の業績を向上させることに繋がることを、知っていますか?
従業員満足度を高めるための施策が進められた結果、従業員のモチベーションとともに生産性がアップし、顧客満足度にまでプラスに作用したというケースは多くあります。少子高齢化社会が進み、労働力人口が減少する中、経営資源である人材を確保する意味でも、従業員満足度を高めることは非常に重要になってくるでしょう。
ここでは、そもそも”従業員満足度とはどのようなものか”、その計測方法、そして、それらを高めるにはどのような工夫をすると良いかを解説致します。

【目次】

 

そもそも従業員満足度(ES)とは?

従業員満足度(Employee Satisfaction)は、従業員の職場に対する満足度を示した指標です。頭文字を取って「ES」と表現することもあります。

仕事内容や働きがい、職場環境、待遇などを従業員がどの程度満足しているかが構成要素であり、従業員の状況を見極めるために用いられるものです。

働き方改革を推し進める日本では、特に積極的に取り組んでいきたいと考えている経営者や人事担当者の方も多いでしょう。働き方改革に限らず、新型コロナウイルス感染症の影響や、少子高齢化による労働力人口減少を受け、従業員満足度を上げることは企業にとって人材確保のためには欠かせない施策となっています。

従業員満足度を向上させるメリット

具体的に、従業員満足度を向上させることで、企業はどのようなメリットが得られるのでしょうか。ここでは大きく3つのメリットをご紹介致します。

生産性向上

従業員満足度が高い企業では、モチベーションが高く、積極的に業務を行う従業員が多く見られます。

前向きに仕事を行う従業員は、業務の無駄を省き主体的に活動するため、生産性が高い場合が多いです。また、そのような従業員が多い企業は、コミュニケーションも活発です。円滑なコミュニケーションは生産性を上げることに繋がるだけでなく、生産性の高い仕事ができているという実感を感じることも可能です。結果として、従業員の成長意欲にもつながり、仕事へのモチベーションも高まります。そして、最終的には従業員の業務効率化やパフォーマンス向上に繋がり、顧客満足度にまでプラスに作用することが分かっています。

顧客満足度向上

顧客満足度を意味する英語は「Customer Satisfaction」で、頭文字を取ったCSが略称です。従業員満足度が高い企業は、顧客満足度が高い傾向があります。なぜならば、従業員満足度が高い企業の従業員は、自社の商品やサービスをより深く理解するように努めるためです。一人ひとりが日々仕事に邁進することで、自然と商品やサービスの質も向上します。

以前は、従業員満足度を犠牲にしてでも顧客満足度を上げようとする企業も存在しました。しかし、従業員の満足度を高めることなく、顧客満足度を向上させることはできないでしょう。従業員満足度の向上はすぐに結果に表れない場合もありますが、長期的には顧客満足度の向上に貢献するので、地道に継続することが重要です。

離職率低下

従業員満足度がアップすると、従業員は「この会社で働き続けたい」「自分も企業に貢献したい」と考えるようになります。その結果、離職率低下が実現できます。

特に人材の流動性が高まっており、多くの企業が人材不足に悩んでいる現在では、優秀な人材確保は企業の急務といえるでしょう。そのような状況下において、ネガティブな理由での離職が少ない企業というのは、企業の魅力があるということです。

また、従業員満足度が高い企業は、より良い条件を求める求職者にとっても魅力的です。今働いている従業員の満足度を高めることは、新たに優秀な人材を確保することにもつながるでしょう。さらには、社外からの求職者だけでなく従業員からの紹介による人材の確保にも有効です。採用活動や離職に伴う引継ぎなど、人材教育には多大なコストがかかります。人材確保にかかるコストを最小限に抑えられることは、従業員満足度を向上させるメリットの1つです。

 

従業員満足度の測定方法

従業員満足度を向上させるためにまず重要なことは、現状を把握することです。従業員満足度の調査は「ES調査」とも呼ばれ、従業員満足度向上に欠かせないものとなります。

調査を行う際に注意したいのが、調査の実施自体が従業員の負担になってしまわないか、という点です。実施する際には、回答内容を複雑化しないことが重要と考え、回答しやすいものを用意しましょう。では、測定するためには、具体的にどのような方法があるか見ていきましょう。

仕事に対する満足度測定方法

仕事の満足度測定方法としては、”仕事量に問題はないか”、”負荷になっていないか”、”上司の対応に満足しているか”というのが主なポイントとなります。満足度を数値化しておくと、回答しやすくなります。従業員が感じている仕事への不満を、データ化しやすい自由記入項目を設定すると、より細やかにデータを取ることができるでしょう。

処遇への満足度測定方法

給与に関する満足度や人事評価、労働時間や休暇日数が適切かどうかといった処遇に関する満足度調査は、定期的に実施し、給与面の満足度アップや仕事内容の改善に活用しましょう。正直に答えていいか従業員が躊躇いを感じることがないように、できるだけ具体的に設問に詳細を入れ込み、数値で回答してもらうなど工夫をするのがオススメです。

メンタルヘルスに関する満足度測定方法

メンタルヘルスにおける満足度については、職場での人間関係やプライベートでのストレスについて測定するものです。特に、職場で抱えているストレスは、労働意欲低下や離職にも繋がる可能性が高いものです。こちらも踏み込んだ内容となりますから、設問に詳細を入れ、数値で回答するようなシンプルなつくりを心掛けましょう。

従業員満足度を向上させる方法

「それなら、ぜひ我が社も従業員満足度を高める取り組みを実施しよう」と思うかもしれませんが、具体的にはどのような方法があるのでしょうか。従業員満足度について、その構造と実際の事例を見ていきましょう。

①ビジョンの共有

まずは、企業のビジョンを従業員と共有することが大切です。企業がこれからどのように顧客に価値を提供し、どうやって社会貢献していくのか、全体的な方向性を従業員と共有しましょう。

企業のビジョンを共有することは、従業員も「ビジョン実現のために」とモチベーションを保つことができます。また、経営サイドだけでなく、従業員同士が一体感を得ながら将来に対する期待感を抱くことにも繋がります。さらには、「自分はこの企業の一員である」というアイデンティティが強まる効果も期待できるでしょう。

ビジョンを部署、そして個人レベルまで落とし込むことで、自分もその一翼を担っていることを自覚しやすくなるため、生産性向上も実現できるでしょう。

②職場環境改善

職場環境を整える取り組みは、従業員満足度アップに欠かせない施策の1つです。業務効率化に役立つシステム導入や、評価基準・報酬基準の整備も、そのひとつといえるでしょう。

業務効率化に有効なシステムの導入は、従業員にとっては働きやすさアップに繋がります。業務効率化はもちろんですが、従業員は職場環境を整えようと経営サイドが動いているということだけでも、大きな価値を感じることがあります。実施する際には、あくまでも押しつけがましくならないように配慮をしつつも、業務効率化のために導入することをアナウンスするなどといった工夫をすると良いでしょう。

③福利厚生の充実

福利厚生の充実は、従業員にとって働きやすさに直結する問題です。有給休暇を取得しやすい環境や、法定外休暇を用意することも、従業員満足度アップに繋がります。他の企業にはない福利厚生を実施することで、人材の長期定着にも有効といえるでしょう。そうはいっても、なかなか福利厚生を整えるのが難しいという企業様も多くいらっしゃるのが現状です。

職場のコミュニケーションを円滑にするために、面談や交流会の場を作るなど、コストをかけずにできることもたくさんあります。自社にあったやり方で、まずはできることから始めるのことがオススメです。

 

従業員満足度が高い会社の特徴とは

従業員満足度が高い会社はどのような特徴があるのでしょうか。従業員満足度が高い会社に共通する3つの特徴をご紹介致します。

従業員の当事者意識が高い

従業員満足度が高い企業の特徴として、従業員一人ひとりの当事者意識の高さが挙げられます。当事者意識の高い従業員は、積極的に業務に取り組み、自分で考えて動くことができます。そのような従業員が多ければ多いほど、自然に生産性や業績が向上し、具体的な数字としてその結果があらわれるようになるのです。

当事者意識が高い人は、自立の度合いが高いため、自らが主体者となってチームや会社の目標達成に向かっていきます。目標を自分事として捉えて、日々PDCAを回していくので、結果的に、期待以上の成果に繋がることが多いでしょう。

反対に、従業員満足度が低い従業員が多い場合は、自分事として会社の現状や抱えている問題を考えることができないため、ネガティブな思考に陥ったり、従業員同士の愚痴が増える傾向があります。その結果、士気が落ち、活気のない職場となってしまいますから、注意が必要です。

経営理念やビジョンを理解している

従業員満足度が高い企業では、経営理念や企業のビジョンについて、従業員が共感し理解して、1つ1つの業務に取り組んでいる傾向にあります。経営サイドが理念などを定期的に発信することで、従業員は目指すべき方向性が明確になるため、さまざまな判断基準をする際の指針を持って行動をすることができるようになります。

経営理念やビジョンを理解した従業員が多ければ多いほど、企業には一体感が生まれます。企業の大きな方針に向かって、一丸となって業務を進めることが可能となりますから、生産性や業務効率をアップできるのです。一方で、従業員満足度が低い場合、会社の将来について関心が低く、生産性が落ちるリスクもあるということを、理解しておきましょう。

コミュニケーションが活発

従業員満足度が高い企業では、従業員同士のコミュニケーションが活発になる傾向があります。オープンに意見を言い合える風土があるため、意見交換や業務改善にも積極的な姿勢を持つ従業員が多いのです。コミュニケーションが活発な職場では、お互いの状況を理解していますから、トラブルがあってもフォローしあうことができます。そのため、大きなミスやトラブルに繋がりにくく、安定して業務を行うことができるでしょう。一方で、満足度が低い企業の従業員は、自分の目の前にある仕事をこなすことだけにしか関心がない状態となります。いざという時にも、状況が把握しきれていないため、フォローできないケースもでてくるでしょう。

「自分は大切にされている」と従業員が実感できる職場環境の実現へ

企業理念は、企業の文化に大きく影響します。企業理念をトップが語り続けることだけでも、従業員満足度を高めるためにはプラスに作用します。経営サイドと従業員がしっかりと企業理念を共有することで、企業に一体感が生まれ、従業員はその企業の一員として仕事にやりがいや誇りを感じるようになるでしょう。まずは、経営陣が企業理念を従業員に伝え続けることから始めるのがオススメです。

また、現在はテレワーク等の拡大によって、従来に比べるとメンバー同士のコミュニケーションの機会が減っている会社も多いでしょう。メンバー同士の距離がどうしても生じやすい今だからこそ、より積極的なコミュニケーションの機会を設ける仕組みづくりの工夫を心掛けましょう。

従業員が「自分たちは、会社に大切にされている」と実感する取り組みを推進することが、従業員満足度アップに繋がります。そして、従業員の満足度がアップすることが、結果的に企業の業績向上に繋がるので、まずはできることから始めていくと良いでしょう。

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