リーダーシップを発揮する社員の具体的な行動8選
FCEトレーニング・カンパニーの大戸です。
生物学的には哺乳綱・霊長目・真猿亜目・ヒト上科・ヒト科・ホモサピエンスの大戸です。
今回は私たち人類、つまりホモサピエンスに関するお話です。
好ましい組織文化を作るために必要なことは?
さて、弊社の研修では好ましい組織文化を作るためにといったテーマを扱うことが多いです。
組織で働く私達社会人にとって見えない環境である組織文化は重要ですよね。
その「好ましい組織文化を作るために必要なことは?」といった際に「共通言語化」という話を紹介しています。
組織に「言葉」を浸透させることが大事なのですと。
そもそも人類は言葉を使うことで文明を発展させてきました。この人類とは、前述の通りホモサピエンスのことです。
現在は人類といえばホモサピエンスしか存在しません。しかし猿から進化の過程ではジャワ原人や北京原人など様々な人類が登場し絶滅していきました。
そして、今から約4万年前まではネアンデルタール人と私たちホモサピエンスという2種類の人類が存在していました。
実はこのネアンデルタール人の方が、私たちホモサピエンスよりも個々の身体能力も高く、知能も優秀だったようです。
しかし、ネアンデルタール人は絶滅しました。残った私たちと何が違ったのでしょうか。
たった1つだけ違った、DNA
2種類の人類のDNAはたった1つだけ違うそうです。そのたった1つの違いが明暗を分けたのです。
その「たった1つのDNAの違い」とは一体何なのか。
それは、「コミュ二ケーション能力」に関わるものでした。
ネアンデルタール人は腕力もあり知恵もあり道具も駆使しました。しかし、その知恵や技術は共有されません。
DNAの違いで私たちホモサピエンスほど言葉が発達しなかったからです。
一方私たちはコミュニケーション能力が高かったので、誰かの知恵は他者に共有されブラッシュアップされました。
さらに親の知恵が子に、その知恵がさらにその子孫へと伝承されノウハウが進化していきました。
だからネアンデルタール人と異なり、環境の変化に適応して何度も訪れた絶滅の危機を乗り越えて今に至るのです。
ノウハウは言葉で共有されなければ、企業も進化できない。
これは企業も全く同じです。たとえ優秀な人材がいたとしてもそのノウハウが共有されなければ組織として強くはなりません。
正しい仕事の考え方、知識やスキルといった情報を共有できるチームが生き残るのです。
そのために必要なのが「言葉」です。この組織はどこに目指しているのか、何をすべきなのか、何をしてはいけないのか、組織の誰もがわかる言葉にして常にその言葉が飛び交うようになるから浸透するのです。
それが「共通言語化」ではないでしょうか。
「7つの習慣(R)」研修をすると毎回思うのですが、望む結果を得るために必要な習慣、そのベースとなっている原則やパラダイムは非常にキャッチーな言葉で表現されています。
たとえば第1の習慣であれば…
「私たちの周囲にある様々な刺激に対して起こる感情のまま反応するのではなく、自分の価値観に照らし合わせて最適な反応を選択する」という非常に難しい概念。
これは、「一時停止」と表現しています。
ですからこの研修を受けた人同士であれば「一時停止ボタンを押そう」と言うだけでその意図が伝わります。
「影響の輪」「ミッション」「大きな石」「Win–Win」「自叙伝的反応」など共通言語にしやすい言葉が溢れています。
だから組織として「7つの習慣(R)」を定着させるためには、研修を受講した方々同士が学んだ言葉を積極的に使うことこそ大事なのです。
環境が激変する現代においても、企業は個の力ではなく組織の力こそが生き残りに不可欠なのではないでしょうか。
組織文化の作り方についてもっと学びたいと思われた皆様、ぜひ弊社の研修でお待ちしております。大戸でした。
PS
ネアンデルタール人は絶滅しましたが、37万年前から10万年前の間にホモサピエンスと交雑を起こしていたようで、我々にもネアンデルタール人の遺伝子は残っているそうです。
最近、その彼らの遺伝子が新型コロナウィルス重症化に影響があるといった研究結果も話題になりました。
生物の進化とは奥深いですね。